naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

木星 2022年8月9日

いきなり雷雨があったり、東北北陸地方で大雨があったり、この夏はますますおかしな天候です。

今週になって関東地方南部はまた真夏日が続く予報になっており、惑星撮影にとっては好都合(生活上は不都合)なので天体望遠鏡を用意して夜中に起き出してみました。

横浜は南風が強烈に吹き、望遠鏡が激しく振動してすぐに視野から惑星が飛び出してしまいます。ROI(クロップ)を拡大して少しでも視野から飛び出さないようにしましたが、転送速度に影響が出てしまい、とても撮影できる状況ではありませんが記録として残しておきます。

 

2022年8月9日(UT:8日) 横浜市戸塚区
シーイング2/10、透明度4/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、シャープ、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>30%約900枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、30秒約3000枚>30%約900枚、x4セットディローテーション

03時13.5分(JST

2022-08-08-1813_5-NM-B-Jup_lapl5_ap7r-rgb-lrgb

2022-08-08-1813_5-NM-B-Jup_lapl5_ap7r-rgb-lrgb

色分解撮影ではエラー画像が多いので撮影時間が短くて済むカラーカメラに切り替えました。

まあ同じですね。

カメラ:ZWOASI224MC

露出10msec、ゲイン340、3000枚>30%約900枚

03時51.1分(JST

2022-08-08-1851_1-NM-RGB-Jup_lapl5_ap6r-lrgb

2022-08-08-1851_1-NM-RGB-Jup_lapl5_ap6r-lrgb



 

火木土星 2022年7月31日(JST)

今日も快晴で気流も良さそうなので惑星撮影です。

昨日も撮影しましたが、あまりに気流が悪く早々に切り上げてしまいました。月惑星研究会に掲載されている同じ日の写真がどれもよく写っているので考えてみると、撮影開始の0時ごろ、まだ東の空低い木星はちょうど自宅の屋根上にありそこからの陽炎が大きく影響した可能性があります。そこで今日は1時ごろから撮影開始することにしました。ただこうすると睡眠不足がひどくなるのですが。

結果、予想通り昨日より遥かに良いシーイングでした。横浜特有の強い海風もなかったためかもしれません。

順調に撮影して、3時過ぎには切り上げることにしました。ところが撮影後最後の木星のコマをデジタル現像すると明らかに他のコマと違い、極めて精細部まで写っていました。もっと粘って撮影しておけば良かったのですが。それでも同じ光学系で写したとは思えないくらいよく写っていました。まずはそのコマから。

2022年7月31日(UT:30日) 横浜市戸塚区
シーイング5/10>9/10、透明度3/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、シャープ、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>70%約2100枚、x3セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x10セットディローテーション

02時50.4分(JST

202207301750_4nmljup_lapl5_ap12rlrgb2

いつもなら青色が細部は写らないものとして諦めていましたが、このコマの青色は細部まで写っており、RGB合成だけでも絵になります。

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>70%約2100枚、x3セットディローテーション

202207301750_4nmrjup_lapl5_ap12rrgb

長くなるので下の方にLRGB各色の写りの違いを書いておきます。

ここからは時系列の木星写真です。上のコマに筆者は我ながら驚いてしまいましたが、他のコマもいままで撮影してきた木星写真と遜色ない写りです。それだけシーイングによる写りの違いが大きいということを見せつけられてしまいました。

00時57.9分(JST

202207301557_9nmljup_lapl5_ap8rlrgb

01時33.8分(JST

202207301633_8nmljup_lapl5_ap9rlrgb

02時02.6分(JST

202207301702_6nmljup_lapl5_ap12rlrgb

02時50.4分(JST

202207301750_4nmljup_lapl5_ap12rlrgb2

土星と火星も撮影しました。土星撮影時には時間もまだ早かったためかそれほどシーイングが良いとは感じませんでした。火星は時間帯は良いはずですがまだ高度が低く自宅屋根の影響があるかもしれません。

土星

(RGB各)露出15msec、ゲイン400、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出15msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

01時14.5分(JST

202207301614_5nmlsat_lapl5_ap2rlrgb

火星

(GB各)露出10msec、ゲイン400、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(R)露出10msec、ゲイン330、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン300、30秒約3000枚>70%約2100枚、x4セットディローテーション

03時15.1分(JST

202207301815_1nmlmars_lapl5_ap1rlrgb

 

L,R,G,B各色写真

02時50.4分(JST

L画像

202207301750_4nmljup_lapl5_ap12r

R画像

202207301750_4nmrjup_lapl5_ap12r

G画像

202207301750_4nmgjup_lapl5_ap12r

B画像

202207301750_4nmbjup_lapl5_ap12r

01時33.8分(JST

L画像

202207301633_8nmljup_lapl5_ap9r

R画像

202207301633_8nmrjup_lapl5_ap9r

G画像

202207301633_8nmgjup_lapl5_ap9r

B画像

202207301633_8nmbjup_lapl5_ap9r

各画像は色フィルタを交換しながら別々に撮影したものを複数枚、自転補正(De-rotation)するときに時刻を揃えています。

青色の画像が特に精細度が違っています。波長の短い光の方が空気層で乱反射しやすく、そのため気流の影響を受けやすいためだと思います。

フィリピンの惑星観測者はRGBのみを使っているのはシーイングが良いからだとわかります。日本でも安定的に良シーイングになると良いのですが、今回のようなシーイングが現れるということは日本も熱帯気候になっているということです。暑いわけです。

土星木星 2022年7月29-30日

台風が九州の西に進行中。関東地方は快晴なので、惑星撮影しましたが、上空の気流は乱れています。出すのも恥ずかしいくらいの出来ですが記録として置いておきます。

2022年7月29日(UT:29日) 横浜市戸塚区
シーイング2/10、透明度4/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、シャープ、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

土星

(RGB各)露出15msec、ゲイン400、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出15msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x10セットディローテーション

22時58.4分(JST

202207291358_4nmlsat_lapl5_ap1rlrgb

 

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

24時06.5分(JST

202207291506_5nmljup_lapl5_ap8rlrgb

24時51.3分(JST

202207291551_3nmljup_lapl5_ap7rlrgb

火木土星 2022年7月24日

昨日に続き晴天になり暑いですが、気流は安定してきたので惑星撮影です。

木星も大赤点が正面にあったので張り切って撮影しました。木星の高度が上がるにつれシーイングが安定しました。ライブ画面上では昨日は見えなかったフェストーンが今日は確認でき、かなり良かったです。

土星の方向はシーイングがイマイチ、火星はまだ高度が低く、視直径も小さいので見栄えはしませんが大シルチスが見えます。

2022年7月24日(UT:23日) 横浜市戸塚区
シーイング5/10、透明度4/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、シャープ、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

01時12.3分(JST

202207231612_3nmljup_lapl5_ap8rlrgb

01時33.8分(JST

202207231633_8nmljup_lapl5_ap8rlrgb

01時51.0分(JST

202207231651_0nmljup_lapl5_ap8rlrgb

02時31.8分(JST

202207231731_8nmljup_lapl5_ap8rlrgb

コマ数を多くして画質向上を狙ってみました。上記1時台の写真を全て使用してスタックしています。結果はあまり効果無いな。

01時41.6分(JST)

202207231640_6nmljup_lapl5_ap8rlrgb

追記

上記01時51.0分(JST) の写真をもとに、レジスタックスの画像復元、特にノイズ除去を少し弱めにして細部描写を出してみました。少し効果はあったようです。しかし月惑星研究会の皆さんの写真を見てみるとまだまだ改善する余地はありそうです。

01時50.9分(JST)

202207231650_9nmljup_lapl5_ap8rrlrgb

土星

(RGB各)露出15msec、ゲイン400、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出15msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

00時19.3分(JST

202207231519_3nmlsat_lapl5_ap1rlrgb

火星

(GB各)露出10msec、ゲイン400、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(R)露出10msec、ゲイン330、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン300、30秒約3000枚>70%約2100枚、x4セットディローテーション

02時10.5分(JST

202207231710_5nmbmars_lapl5_ap1rrgblrgb

木星土星 2022年7月23日

やっと第二の梅雨明け?のような感じです。だいぶ気流は荒れていましたが、久しぶりに惑星を撮影しました。

2022年7月23日 (UT:22日)横浜市戸塚区
シーイング2/10、透明度3/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)

画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、シャープ、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

土星

(RGB各)露出15msec、ゲイン400、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出15msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

00時08.4分(JST

202207221508_4nmlsat_lapl5_ap1rlrgb

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>70%約2100枚、x2セットディローテーション

(L)露出10msec、ゲイン360、30秒約3000枚>70%約2100枚、x5セットディローテーション

02時19.5分(JST

202207221719_5nmljup_lapl5_ap9rlrgb

登山電車とあじさい 2022年7月2日

箱根登山鉄道に乗って大平台駅まで行ってあじさいと登山電車を撮ってきました。

今年は早々に梅雨明けし、1週間ほど晴れが続いたためかすでに紫陽花は枯れかかっている花も多く見られました。それでも多くの紫陽花が沿線に咲いていました。

コロナ禍も落ち着いてきて、多くの観光客が訪れるようになってきました。それでも登山電車に着席できるのでのんびりしてちょうど良い混雑具合です。

旧型車両もいよいよこの編成だけになりました。冷房装置が載せられないので夏場には、駅アナウンスで冷房がない旨、乗客に案内があります。

Dsc_2047_20220702_095330nx

大平台駅スイッチバックをする駅です。

Dsc_2071_20220702_100134nx

定番の撮影ポイントですが、午前中、紫陽花も終わりなので撮影する人は少なかった。

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駅からの遊歩道沿いにあるカエデの木は、数年前箱根大涌谷が噴火注意報で観光客が来なくなった時、撮影した場所です。

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夏の暑さを凌げる木陰から見る登山電車が緑に映えます。

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Dsc_2137_20220702_102653nx_01 Dsc_2274_20220702_112905nx_01

さらに強羅方向、スイッチバックする信号所を過ぎ、トンネルに入る手前にも紫陽花があります。

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帰りは小田急で海老名に出て相鉄で帰りました。