naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

ふたご座流星群@横浜 2022年12月14日

今年もふたご座流星群がやってきました。昨年、自宅で撮影して完敗でしたが、今年も横浜で見ることにしました。

このところ動画による星や流星の撮影が世間に出てきておりますが、先日、ニコンプラザ東京 THE GALLERYで行われていた山野泰照氏「虚空の如くなる心 宇宙の絶景を求めて」写真展を拝見して流星のビデオが大阪の市街地でNikon Z7+NIKKORZ50mm/1.2Sで撮影されていると教えていただき、自分も横浜で撮影してみました。

youtu.be

 

と言ってもそんなカメラとレンズは無いので、手持ちのNikon Zfc+NIKKORZ14-30mm/4SでISO16000にあげて撮りました。ビデオは1秒あたり24コマ以上の撮影をしなくてはならないのでシャッター速度を1/25秒以上にしなくてはならず、感度を上げざるを得ませんでした。

ただ星の色が白く飛んでしまったので感度を上げ過ぎたかもしれません。

流星がいつ飛んだかも同時に別のカメラで撮影したインターバル撮影画像を見ながら流星を探す作業は思ったより大変でした。今回4個の流星が写っていました。もしかしたらまだ写っているかもしれませんがもういいです;)

 

インターバル撮影の画像でもいくつか明るい流星が写っていました。

NikonD810A+AFNikkor14-24mm/2.8G

13秒 F3.2 ISO1000

DSC_6706_20221214_212017NX

20221214_212017

DSC_6755_20221214_213231NX

20221214_213231

DSC_6798_20221214_214649NX

20221214_214649

DSC_6841_20221214_215735NX

20221214_215735

DSC_6890_20221214_220949NX

20221214_220949

上記4枚の流星を星に位置合わせして合成しました。輻射点がわかりやすいですね。

 

DSC_6957_20221214_222857NX

20221214_222857

今年のふたご座流星群は活発だったようで各地で明るい流星や火球が捉えられています。

ここでも火球と思われる流星痕が写っていました。というのも15秒間隔13秒露出でインターバル撮影していたちょうどそのコマとコマの間、2秒のうちに火球が流れたようで肝心のコマがないのです。。。

15秒間隔で流星痕が変化してゆく様子をまとめて見ました。

DSC_6506_20221214_203132+NX

20221214_203132〜

おまけで夕方撮影した木星と火星です。もうシーイングはグダグダでした。

2022-12-14-0919_5-NM-R-Jup_lapl5_ap1_Drizzle15r-rgb-lrgb

2022-12-14-0919_5-lrgb

2022-12-14-0945_3-NM-R-Mars_lapl5_ap1_Drizzle15r-rgb-rrgb

2022-12-14-0945_3-rrgb




横浜三大学連合写真展 2022年12月13日[火] 〜 12月18日[日]

もう年末ですね。

もう還暦を過ぎた筆者ですが、今年も学生さんの写真展にOB出展させてもらうことになりました。

場所は横浜桜木町伊勢山皇大神宮前にある横浜市民ギャラリーです。

横浜三大学連合写真展

2022年12月13日[火] 〜 12月18日[日] 

10:00〜18:00 (※初日は13:00から、最終日は12:00まで)

概要 神奈川大学横浜国立大学関東学院大学の3大学合同の写真展

会場 横浜市民ギャラリー 展示室 3階
〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1

コロナ禍で相変わらず不自由な学生生活でしょうが、現役学生さんは頑張って写真作品を用意していました。写真に興味のある方はぜひお時間を作って見に行って応援してあげてください。

 

午前中にOB作品の設置に行ってきました。

筆者の写真は江ノ電の組み写真です。

みなさんは午後のリモートワークのために早々に帰宅されました。ご苦労様。

 

火星接近 2022年12月3日

このところ暖かいのは良いものの天候が安定せず、いまいち望遠鏡を出す気がしなかったのですが、火星が接近(衝)したので遅ればせながら撮影しました。

急に寒くなって冬型の気圧配置になり、案の定シーイングは悪くピントも合わないのですが大きくなった火星が見えました。夜露が多く降りているので気温が急激に低下している状況で、補正板をドライヤーで温めました。鏡筒が放熱して内部の空気が対流を起こしていることもあるのでそれによるシーイングの悪化の影響もあるかもしれません。

眼視に近いRGBと模様が強調されたR+RGBを並べて掲載します。

いずれにせよ惑星撮影のシーズンはこれで終了です。

結局撮影の自動化はできずじまいでしたから惑星撮影システムも再構築していきたいと思います。

2022年12月3日 横浜市戸塚区
シーイング2/10、透明度3/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34


火星

(G、B各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>30%約900枚、x2セットディローテーション

(R)露出10msec、ゲイン360、30秒約3000枚>30%約900枚、x4セットディローテーション

AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック時にDrizzle1.5xを使用(画面表示サイズは0.5倍、拡大表示サイズは1.5倍)

22時23.8分(JST

RGB

2022-12-03-1323_8-NM-R-Mars_lapl5_ap10_Drizzle15r-rgb

2022-12-03-1323_8-rgb

R+RGB

2022-12-03-1323_8-NM-R-Mars_lapl5_ap10_Drizzle15r-rgb-rrgb

2022-12-03-1323_8-rrgb

22時58.5分(JST

RGB

2022-12-03-1358_5-NM-R-Mars_lapl5_ap10_Drizzle15r-rgb

2022-12-03-1358_5-rgb

R+RGB

2022-12-03-1358_5-NM-R-Mars_lapl5_ap10_Drizzle15r-rrgb

2022-12-03-1358_5-rrgb

 

江ノ電 黄昏(誰そ彼)時 2022年11月

江ノ電の夕暮れ時を狙って撮影しました。

以前、知り合いの方のグループが鉄道写真展をされていて、その時に江ノ電腰越の夜景を出されていたのが気になって聞いてみると、手持ち撮影でシャッター速度も電車がブレない程度で撮影できるとのこと。早速参考にさせていただき撮影してみました。

フィルムの頃は考えられないことで、高感度に強いデジカメならではの撮影です。鉄道写真もデジカメのおかげで進化していますね。

 

 

 

こちらのブログもご覧ください。

hanshin.cafeblog.jp

木星火星 2022年11月11日

11月になって小春日和の快晴が続いています。ちょっと気温が高いのですが、周りの紅葉が先月の寒さのためか例年より早く進んでいます。

今日は新型コロナワクチンの5回目をみなとみらい集団接種会場で接種してきました。熱が出る前に撮影し、後処理は熱がありながら進めています。

 

暖かいためか、この日のシーイングは良好でした。特に木星は西に傾き始めていますが予想外に細部が写りました。

2022年11月112日 横浜市戸塚区
シーイング6/10、透明度3/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34

木星

(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約2000枚>50%約1000枚、x3セットディローテーション

21時24.7分(JST

2022-11-11-1224_7-NM-R-Jup_lapl5_ap31r_RGBp

2022-11-11-1224_7_RGBp

21時50.3分(JST

2022-11-11-1250_3-NM-R-Jup_lapl5_ap31r_RGBp

2022-11-11-1250_3_RGBp

火星は月のそばに輝いていました。逆行(順行は東に、逆光は西に移動)が始まって、高度が上がるのが早いです。東の空のシーイングは今ひとつでした。

火星

(G、B各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>30%約900枚、x2セットディローテーション

(R)露出10msec、ゲイン360、30秒約3000枚>30%約900枚、x4セットディローテーション

(L)露出7msec、ゲイン320、30秒約4300枚>30%約1200枚、x2セットディローテーション

AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック時にDrizzle1.5xを使用(画面表示サイズは0.5倍、拡大表示サイズは1倍)

23時20.8分(JST

RGB

2022-11-11-1420_8-NM-R-Mars_lapl5_ap11_Drizzle15r-rgb

2022-11-11-1420_8-rgb

R+RGB

2022-11-11-1420_8-NM-R-Mars_lapl5_ap11_Drizzle15r-rrgb

2022-11-11-1420_8-rrgb

数分の差でシーイングがさらに悪化しました。雲も出てきて今晩は終了。

23時30.7分(JST

RGB

2022-11-11-1430_7-NM-R-Mars_lapl5_ap11_Drizzle15r-rgb

2022-11-11-1430_7-rgb

R+RGB

2022-11-11-1430_7-NM-R-Mars_lapl5_ap11_Drizzle15r-rrgb

2022-11-11-1430_7-rrgb

 

火星 2022年11月9日

火星は大シルチスと呼ばれる大きな黒い模様が正面に向いているということで悪シーイングの中、撮影しました。

 

2022年11月9日 横浜市戸塚区
シーイング3/10、透明度4/5

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34
キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、RGB合成、LRGB合成、フォトショップMac)、色、トーン調整

火星

(G、B各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>20%約600枚、x2セットディローテーション

(R)露出7msec、ゲイン360、30秒約4300枚>20%約860枚、x4セットディローテーション

(L)露出7msec、ゲイン320、30秒約4300枚>20%約860枚、x2セットディローテーション

AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック時にDrizzle1.5xを使用(画面表示サイズは0.5倍)

22時53.3分(JST

2022-11-09-1353_3-NM-L-Mars_lapl5_ap11_Drizzle15r-lrgb

2022-11-09-1353_3-lrgb

高度が上がってシーイングがやや改善しました。画像処理すると赤画像の細部描写が明らかに違っています。この画像を使ってL+RGB、RGB、R+RGBの比較をして見ました。

23時31.0分(JST

L+RGB

2022-11-09-1431_0-NM-L-Mars_lapl5_ap18_Drizzle15rrr-lrgb

2022-11-09-1431_0-lrgb

R+G+B

2022-11-09-1431_0-NM-R-Mars_lapl5_ap18_Drizzle15rrr-rgb

2022-11-09-1431_0-rgb

R+RGB

2022-11-09-1431_0-NM-R-Mars_lapl5_ap18_Drizzle15rrr-rrgb

2022-11-09-1431_0-rrgb

この比較では、やはり見た目に近いのはRGB3色分解で、L+RGBでは特に北極の雲の写りが自然です。R+RGBは最も模様詳細がわかりやすい写りですが雲の写りが薄すぎます。

 

この後数分のうちに急にシーイングが悪化してしまい終了です。

24時04.0分(JST

R+RGB

2022-11-09-1504_0-NM-R-Mars_lapl5_ap18_Drizzle15r-rrgb

2022-11-09-1504_0-rrgb