naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

平成ウルトラマン様-1(1999)

平成ウルトラマン様-1

ウルトラマンガイアが先日、終わった。

一年間の放映であったが、3年前、ウルトラマン生誕三十周年記念として、ウルトラマンティガが始まり、ウルトラマンダイナ、そしてガイアと続いた、通称「平成ウルトラシリーズ」の最終回でもあった。

ウルトラマン円谷プロダクションによる特撮テレビ番組の草分けではあるが、そのイメージは強烈で、30台後半~40台前半の世代にとって多かれ少なかれ記憶に残っているのではないだろうか。そしてウルトラセブンキャプテンウルトラ(これは円谷ではない)をはさんで放映された。この二人の超人は余りにも有名であるが、それ以降も数々のウルトラが作られたことはどこまで知られているだろうか。
個人的には帰ってきたウルトラマンが好きだったが小学5年の頃で、小学1年の頃セブンが終わって、しばらくブランクがあったので予告から心待ちにした記憶がある。

このあたりは世代によって若干の違いがあるが、やはり作品の質の高さから言って、ウルトラマン、セブンが最高峰とされてきた。新ウルトラは徐々に低年齢層化しいつしかウルトラは三歳くらいを対象にした幼児番組として認識されるようになってしまった。

ということもあって、近年のウルトラはあまり見ていなかった(近年では海外製作のグレート、パワードがあってそれなりの水準であったのだが)ので、ウルトラマンティガが始まる時はたまたま新聞の番組欄で紹介されたから見たのであった。
ティガになるダイゴ隊員はV6(と言っても分からないか?ジャニーズ系グループです)のメンバーである長野博、ヒロイン役で吉本多賀美(ウルトラマンハヤタ役の黒田進の実娘)で、演技は下手で;)ストーリーも?であったが、特撮を見て鳥肌が立った。特撮監督は高野宏一で、ウルトラマンの頃からのベテラン。新しいウルトラマンはシンプルで美しくさえあった。怪獣もあくまで巨大生物でシャープな外観(著作権の問題で写真でお見せできないのが残念)。

それでもまだ疑心暗鬼?でしばらくは見てみるかと、ビデオに撮っておいたが、第三話になる「悪魔の預言」を見てこれは続けて見てみようと思った。小中千昭脚本の話は細部はさておき、台詞や設定がこっている。(いきなり要求を突き付ける侵入者に)「まずは自己紹介するのが筋じゃないかしら」「さすがGUTSの隊長さん。ユーモアがお有りだ。」(ちなみに隊長役は高樹澪)。(ウルトラマンに)「君は招かれざるものなのだ」。部屋から警察の指紋照合システムにアクセスしたり、セキュリティシステムと会話したり。そして夜間の戦いの映像がまた美しい。

必ずしもすべての話がいいとは言わないが、ウルトラマンの存在意義を考える「うたかたの・・・」「拝啓ウルトラマン様」(川崎監督作品)などストーリーにも優れた作品が創造された。そして最終回「輝けるものたちへ」では世界は闇に包まれ、30代と思しきサラリーマンふうの男は「どうせもうだめだ」とつぶやく。絶望の中、敗れたウルトラマンを救うため特捜チームが全力をつくし、あと一歩で失敗、そのとき中継を見ていた子供、大人の世界中の諦めない心が光となってウルトラマンを復活させた・・・。(つづきへ)

1999年9月10日