naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

ウルトラマンコスモスの執念(2002)

ウルトラマンコスモスの執念

他にも書きたいネタがあるのですが、なかなか着手できません。阪神のことは書きたくもないが;;。そこで一旦書きはじめた先の「ウルトラマンコスモス」事件について、決着を付けておきます。

6月15日に別番組の放映となった「ウルトラマンコスモス」だが、その後、放映会社(毎日放送)がホームページで放映中止の決定を報じ、製作会社(円谷プロ)がやはりホームページで中止の説明と、「何らかの形でファンにも納得のいく決着を付けたい」旨の社長発言が載った。

一方その間にも円谷プロ毎日放送には、子供、親から苦情、陳情が相当入ったようだ。やはり、正義を謳った番組における主役俳優の犯罪は問題であるが、ウルトラマンコスモスという番組には何の問題もない、むしろこのまま封印されることの方が子供に対する悪影響大である、というものが多かったようだ。さらにはインターネットで、俳優が罠にはまった、という怪情報?まで流れ出した。制作側からは、後番組の発表がずっとされないままで、その苦悩ぶりがうかがわれた。

しかし、この間に円谷プロは大変な作業を行っていた。6月22日、29日は、何と、視聴者に推される形で「ウルトラマンコスモス」の特別編集版が放映され、物語に決着を付けた。主演俳優が全くカットされる形で、という新聞、ホームページの発表を見たとき、どうなることかと思ったが、製作スタッフの執念でウルトラマンの活躍を中心にまとめられた。

折角なのでストーリーを少し書くと、
”カオス・ヘッダー”が一度は”コスモス”に破れたものの、ウルトラマンもエネルギーを使い果たす。再度現れたカオス・ヘッダーにいままでコスモスに保護された怪獣達が立ち向かい、沈静を促す。荒れ狂うカオス・ヘッダーの前にコスモスも出現。カオス・ヘッダーに、何故人類を狙うのか問う。カオス・ヘッダーは、地球の混沌(カオス)の原因は人間であること、自分達の目的は人類抹殺による地球の秩序(コスモス)である、と告げる。ウルトラマンコスモスは、それでも抹殺はいけない、と改心をさらに促す。結局カオスヘッダーとコスモスは地球を去る。主人公ムサシと分離したコスモスは「真の勇者、君はもう一人で飛べる」と告げて(テレビの視聴者に向かって指さしながら)。

何番煎じかのストーリーと、もともと特撮として物足りない迫力で、必ずしも満足できない結末だが、この難しい状況で短時間にまとめ上げたスタッフの執念に感謝したい。ともかくウチの子供は満足したようだ。

夏公開の映画は、なんと代役を立て一部撮り直すそうだ。玩具は俳優の写真の出ていないもののみ販売をしていた。ビデオ、DVDは店頭から消えていた。

以上、傷の修復まで至っていないが、ウルトラ史上最悪の事態をなんとか収拾しようと動き出した。

 

この主演男優は不起訴になるようだ。どうも「被害者」側の問題が大きかったようで、警察の一方的な対応に疑問を抱くことになりそうだ。一体誰が「被害者」だったのか。

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その後、俳優の不起訴を受けて、「ウルトラマンコスモス」の再開が7/20からと決まった。映画も同様。ピンチヒッター番組「ウルトラマンネオス」(もともとオリジナルビデオ)が面白そうだったので、少し残念だったりする。何にせよ「ウルトラ」にとっては最悪の事態は避けられたということで。

2002.7.2 7.12追記