naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

江ノ電の風景(4)

長いシリーズ物になりました(笑)。

昨年末の二日ほどで、ポイントを設置し、駅と車庫を作成しました。かなりの突貫工事で、とりあえず走るところまでですが、ホームの渡り踏切が未完成で、固定もしていないけれど、見た目はほぼ完成としてよいかなと思っております。

鉄道模型は、そもそもが走行を意識した疑似スケールモデルです。簡単に言えば、狭軌江ノ電標準軌箱根登山鉄道が同じレイアウトを走るように同じ1/150にしているのです。ちっとも簡単ではない、って?1067mmと1435mmを1350mm(9mm×150)に同じものとして走らせていることなのです。(それでも解らないという人は鉄道に興味の無い人かな?)

その上、小さなベース上で走らすのですから、「スケールモデル」と言っても、実物通りにはならないのです。
そう考えれば、気楽なものです。雰囲気、イメージが醸し出されていればOKです。だから面白いのですね。同じ鉄道をモチーフにしてもいろいろな解釈からいろいろなレイアウトが生まれるのです。

ですから・・、あまり細かいところもツッコミは無しです(笑)


前置きはこのくらいしておけば大丈夫でしょう。
ではご覧ください。



全体像です。大きさは前回述べたように900mm×600mmですから、畳半分ほどです。ここにどれだけ江ノ電のエッセンスを込められるか、創造力の勝負です。



海岸沿いからスタートです。
崖は研究の成果があったでしょうか。もっとも腰越の崖に相当するのとは反対側になりますが、気に入ったので二カ所に作りました;)。
稲村ケ崎から七里ケ浜へ抜けて行くあたりをイメージしています。

実は国道の照明は、歩道側に立っているのですが、このレイアウトのスペースでは歩道を幅広くすると車道とのバランスが悪くなり、全体的に道を広げると、江ノ電が目立たなくなるのであえてこのバランスにとどめており、結局照明は海岸側へ立てました。
でもイメージは悪くないかなと。




鎌倉高校前駅、を彷彿とさせているでしょうか。もっともこのレイアウトにおいて特徴となる部分として力が入っています。1980年頃の雰囲気を最も出したところで、江ノ電の中でもローカル色豊かな駅です。
先述のように小さな上屋や、改札口の無い入り口が特徴です。日坂の道路から細い道を通ってでないと入れない駅です。今では立派になりましたが、やはり最も模型に適した駅です。

ところで国道134号線(相当;)に止まっているバスは江ノ電バスではありませんが、想像力で補うことにします;)。



こちらが腰越への崖です。写真だとあまり目立たないかな。
実際にはこのカーブの先は住宅や満福寺の際を通って行くのですが、このレイアウトではいきなり併用区間になります。この裏手には小さな稲荷神社があります。これは実物でもあります。



この大きさで腰越商店街を作り込むのは難しく、まして予算が足らなくなります;)。
商店は、「看板商店住宅」が実際より多くなっています。これは、昔のイメージであると同時に、KATOの「看板建築商店正面交換キット」に瓦屋根を付けただけの、「映画セット風」建物があるからです。
でもこれ、商店内部から入り口のガラスを通して江ノ電を見るみたいで面白い効果がありました。



こだわりの(笑)郵便ポストは、もともと付いていた角形ではなくて、グリーンマックスの「切妻2階建ての商家」付属のもの。肝心の商家は今回使っていません。[E:punch]
駅舎もグリーンマックス製で、組み立てただけですが、雰囲気はいいですね。長谷駅江ノ島駅も、今の駅舎になって、ちょっとメルヘンチックになっていますから。ただ昔はどうだったか覚えていません;)。



俯瞰した「ニセ」長谷駅。トミックスのミニポイントは、大変雰囲気が良いのですが、線路間隔が広すぎるのが難点です。結構大きな駅に見えてしまうのですね。

そして、実際には極楽寺にある車庫を配しています。無理矢理なのは承知の上ですが、ともかくミニレイアウトで実物通りなんて無理ですから、雰囲気さえ良ければそれで良いのです。
建物はトミーテックからレイアウト作成中に発売になったものですが、昔の極楽寺車庫をイメージさせてくれる良品です。

車庫へのレールは手動ポイントですましています。そして、狭い配置に納めるために、S字カーブをフレキシブルレールで作ったためか、脱線やポイント切り替えがうまくいかないときが多いのが問題です。ですが305と動力系を交換した304はトレーラーなので車庫に置いておくにはうってつけです。



御霊神社(相当)の前、その1。



その2。
この情景を再現しているレイアウトはそうないのではないでしょうか。いかにも日本的な情景ですが、もともと鉄道模型はヨーロッパの発祥であり、シーナリーも欧州製品を流用することが多かったので、純日本的な製品はほとんど無かったのです。トミーテック食玩用の簡易金型で一度に大量の製品を1ロットのみ生産することでコストを下げ、多くの製品種類を出すようになり、おかげで日曜Nゲージャーも楽しめる訳です。しかも塗装までしてあります。

ところで、
鳥居に覆いかぶさってくる巨木ですが、実際の木とは逆側になっています。向かって右に無くてはならないのですが。これは・・・、単に間違えただけです。試しに配置したときには間違っていなかったのに、なんということでしょう。ですが、まあ雰囲気ですから(ρ_;)。



最後に七里ケ浜風の海岸線へ至る準・併用区間。本当に車と並んだら人が通れないのではないかというくらいです。家の玄関も線路の際です。これを危険と見るか、牧歌的と見るかですが、筆者は後者の見方です。こうやってもう100年も江ノ電は走っているのですから。
その雰囲気を感じてもらえましたか。

さて、筆者の家はトミーテックで言う「狭小住宅(本当にこの商品名)」より狭いです!!。このレイアウトも置き場所をどこにしようか検討中です。一番肝心なことを無計画に進めて、と家族にも言われていますが、まあ、なんとかなるでしょう・・・(´;ω;`)ウウ・・・。
お後がよろしいようで。