旧・東海道散歩 品濃坂ー戸塚宿
「旧・東海道の面影3 品濃一里塚」を以前取り上げましたが、一里塚から戸塚方向に進むと旧東海道は右に曲がって品濃坂につながっていきます。
今回は、その続きから戸塚宿方向へ東海道をたどってみます。といっても一度に歩いたのではなく、2015年に何度かに分けて歩いた時の写真です。
地図はこちら。下の「詳しい地図で見る」をクリックすると経路が出てきます。
旧東海道を進むと東戸塚駅へ向かうデッキがありますが曲がらずに細い道を進みます。
うっかりするとそのまま直進する道を案内板に注意して右折します。
なんと、品濃坂は環状2号線建設によって無くなって、階段を降りて、環状2号線を越える陸橋になっています。
看板のように平戸方向に道は続きますが、省略。
柏尾にある古い土蔵。これが「鎌倉ハム」発祥のホテル跡なのかよくわかりません。
比較的新しい土蔵もあります。
丹沢の大山に通じる大山道に分岐するところにある「モチノキ」。
この分岐は不動坂交差点です。ここから戸塚駅へ向かう旧東海道と、先の大山道、そして「ワンマン道路」と呼ばれた戸塚大踏切を迂回する新道に分岐します。
以前書いたように、
不動坂から旧道沿いに進むと、古いれんが造りの土蔵が有ります。これは「鎌倉ハム」の斎藤家のもので、この間まで斎藤家の旧家も残っていました。「鎌倉ハム」はもともとは明治7年(1874年)にイギリス人ウィリアム・カーティスが下柏尾に建てたホテル、畜産牧場、工場で作り始めたもので、製法は秘密であったものが、カーティスの妻がかつて奉公していた斎藤家に売却して広まったものです。現在の鎌倉ハム富岡商会もこの製法を元に創業したもので、ここが発祥というわけでは有りません。
ブリジストンの工場を過ぎ、ダイエー戸塚店に来ると、その前にあるファミリーレストランの敷地に、戸塚宿の江戸方見附跡があります。これが戸塚宿の入り口です。
昔はもっと多くの町屋造りの建物が残っていましたが、今でも街道を思わせる古い建物が残っています。
一里塚跡。品濃一里塚の次です。
吉田大橋。この先、戸塚駅の大踏切へ向かいますが、昨年、アンダーパスのトンネルができ、踏切は無くなりました。
柏尾川を越えるこの橋は、東海道五十三次浮世絵の題材になっています。つい最近まで面影をとどめていました。
この浮世絵は戸塚宿の西側、大坂の様子です。この先に続きます。