先日、3月12日にJRの大規模ダイヤ改正があって、その一つとして、湘南ライナーを特急湘南へ昇格、ライナー号と運用を共にしていた特急踊り子号の185系が定期運用から外れるということで、最終日の11日、首都圏のニュース番組で各局が取り上げていました。名残を惜しむ鉄道ファンが大勢駅や沿線に押しかけているのを映像で映し出されていました。
筆者はそこまでのファンではないので、事前に185系と別れました。その写真がこれ。
ここで、185系について、まとめるほどの知識はないので、ざっとネットの拾い読みを下記に記してみます。
1981年、急行「伊豆」で使用されている153系急行電車の置き換えとして、急行型の向かい合わせボックスシートから転換式クロスシート(当時関西の阪急京阪無料特急に対抗するため117系新快速が新造され、それらに採用されていたもの)に向上したのですが、実際の運用は伊豆方面特急「あまぎ」を呼称変更した特急「踊り子」になり、「伊豆」の運用と同じく普通電車としても使用する変則運用でスタートしましyた。
そのため特急としてはリクライニングしない異端車(しかし初期の新幹線電車0系もリクライニングしませんでしたが)、普通運用では車両端にデッキがあって、中に入ると降りることができない不便な車両、となってしまい、国鉄時代の「特急シンボルマーク」が付く最後の車両にもかかわらず(同時期にJR発足)当時を知る者にとっては不人気車両でした。
カラーリングも、従来の「こだま」以来の肌色クリームに真っ赤なラインというものではなく、白にグリーン(JR東日本のカラー)で目新し買ったのですが、これも1982年に開通する東北・上越新幹線200系のカラーでした。
筆者は関西の117系に乗ることも多く、さらに数年で新型車両が入る新快速に比べ、185系は特急料金を払ってまで乗るものではないだろうと決め込み、実際伊豆に行くのも自家用車になってしまったので、185系には早朝の普通電車運用で根府川へ行った時と、東北新幹線が大宮発着だった頃、仙台方面の出張へ行く時に「新幹線リレー号」として上野ー大宮間を走る快速電車に乗っただけです。
会社のあった大船から最終電車あたりでこの185系が入ってくると、113系近郊型車両の数倍も混み、降りるに降りられないのもあって良い印象がありません。だから今回の引退報道の過熱ぶりには驚いています。
伊豆方面の特急は、157系「あまぎ」が最初でした。最も157系も準急「日光」で使用する目的の車両でしたがリクライニングシートでした。
1978年に157系が廃車されると、房総方面特急用で製造された183系(ただし1000番台)になりました。
特急「あまぎ」、急行「伊豆」が統合され特急「踊り子」(この名称も当時物議を呼んだ)に1981年改称、185系投入でしたが183系も併用されていました。これは1985年まで続きます。
1999年になって、車両更新が行われ、普通座席もようやく転換式クロスシートからリクライニングシートに変更され、外観も「湘南色」になりました。2012年、リバイバルカラーとして157系もどき、80系もどきができ、田町車両区の1編成がデビュー当時の緑斜めストライプに戻ったものが最近の上にある写真です。
さて新しい「踊り子」車両ですが、E257系(2000番台)で、もともとは2001年、中央線特急「あずさ」「かいじ」で使われた中古の0番台をリニューアルしたものですが、リクライニングシートです;)。
さて、踊り子号といえば、JR東日本としても力を入れており、通常運行以外、臨時運行で伊豆急行車両を使った「リゾート踊り子」、ジョイフルトレイン「サロンエクスプレス東京」客車を使った「サロンエクスプレス踊り子」など高級路線の車両も投入され続け、1990年に定期運用の「スーパービュー踊り子」が誕生しました。
車両は251系、展望車やパノラマウインドウを採用したハイグレード車であり、「踊り子」の名を挙げました。
2002年、リニューアル工事(と言ってもシートピッチ拡張くらい)に伴い塗色を変更しました。
「スーパービュー踊り子」は伊豆特急専用車両で特別感があり、子供にも人気でした。横浜市の中学生はこの車両に乗って伊豆方面に遠足に行っていました。うちの子供も乗っていますが筆者は乗ったことがないまま無くなりました。
2020年3月、コロナウイルス騒ぎで緊急事態宣言が出る中、ひっそりと?「スーパービュー踊り子」が廃止され「サフィール踊り子」が新設、車両も完全な新車が投入されました。E261系はプレミアムグリーン車を含む全車グリーン車のまさしくプレミアムな車両です。
スーパービューには乗り損なったので、サフィールには是非乗りたいものです。コロナ禍が治って「GOTOトラベル」が始まった頃に。