鎌倉は要塞のように海以外は山に囲まれています。山と言っても100mくらいの標高なので、多くのハイキングコースになっています。
コロナも落ち着いているので、秋の鎌倉ハイキングに行ってきました。
今回は、鎌倉在住の高校の恩師に教えていただいた「巡礼古道」を歩いてみました。
報国寺からスタートするコースですが、杉本観音前バス停で下車、滑川沿いに田楽辻子へ歩きました。銀杏(イチョウ)が綺麗です。
田楽辻子は歴史のある小道。報国寺まですぐです。
報国寺から南に進むと、わかりにくいですが巡礼古道の案内があるので左折。
行けるのか不安になるような階段を登り、すぐ左の護岸沿いに進みます。わかりにくい。しばらく登るとハイキングコースらしくなり、金剛窟地蔵尊に。
庚申塔が置かれている横を通り、やがて巡礼古道は分断され、ハイランド住宅地に出ます。すぐに公園入口があるのでそこの中を進みます。
実は最初に一人で行った時は、巡礼古道が分からず、報国寺から南へ進んでしまいました。そのまま行っても同じ公園に出られるのですがやはりハイキングには巡礼古道を行った方が良いです。
ただ、そのまま行くときれいな洋館があります。旧華頂宮邸で庭には自由に入れます。庭の先には、入れませんが無為庵という日本家屋があります。
さて逗子ハイランド住宅の横にある鎌倉市 子ども自然ふれあいの森という公園は地元の人たちが散歩する場所ですが、ここをさらに進んで再び巡礼古道に出ます。巡礼古道は住宅地開発時に分断されたようです。
その途中には「関東の富士見百景」のひとつがあります。富士山と丹沢がよく見えます。
横にある写真には箱根まで見えるのですが、これは「パノラマ台」という小高い展望台から見た景色なのでそちらに向かいます。わかりにくいですが道標があるので、少し登ると小さなベンチのある展望台にでます。
当日は快晴なのになぜか富士山だけ雲がまとわりついていたので、後日撮り直しました;)。
材木座、由比ヶ浜の海岸と稲村ヶ崎、奥に江ノ島が見えます。さらに水平線には伊豆半島、大島が見えるパノラマです。
名残惜しいですが、元のコースに戻り巡礼古道の続き、名越切り通しに進みます。途中、お猿畠の大切岸があります。てっきり浸食された海岸が隆起したものと思っていましたが、昔の石切場が風雨で浸食されてこうなったそうです。
名越切通しに到着。「まんだら堂」は昔のやぐら群、鎌倉時代のお墓です。昔はアジサイが咲くところでしたが今は崩壊の危険から閉鎖されています。期間限定で土日休日だけ公開されていますが今日は平日で閉鎖されていました。
(後日休日公開日に撮影)
名越(なごえ)切通しは鎌倉時代、鎌倉へ入る道を限定して切り開いた切り通しの一つで、昔の面影を残す所として観光写真にも使われています。ただ案内板によると、何度も風雨や地震で崩れて、今の地形は江戸時代のもので鎌倉時代よりも深くなっているそうです。確かにこの狭さでは馬も通れませんね。
この写真は第一切通という場所で、逗子小坪に出るのですが、戻って鎌倉大町側に出ました。横須賀線の上に出ます。遠くに富士山も見えるところで、奥に見える大屋根は長勝寺です。昔、高校の同級生がこの寺の住職の息子でした。
ここからはバスで鎌倉駅まで帰るのもいいのですが、名残惜しいので歩きました。結局、駅を通り越して東勝寺橋まで行きました。
東勝寺橋はアーチ橋ですが、川縁まで降りないと形がわかりません。
今回は高校の恩師と同級生の4人で歩きました。恩師は80代後半ですがハイキングコースを矍鑠(かくしゃく)と歩かれて、筆者も歳だとか言ってはいられませんね。