天気予報よりも良い方にはずれ、この日も晴天でした。気流も期待できそうなので惑星撮影です。平日にも惑星撮影できることは会社勤めの頃には羨ましく早くそうしたかったことですが、今年のように不安定な天候で望遠鏡を出したり片付けたりするのはしんどいです。これから秋の好天が続くことを期待しています。
まずますのシーイングに恵まれましたが、急にぼやける時もあってなかなか安定しません。それでも仕上げると青色画像も解像度が得られていました。
2022年9月26日 横浜市戸塚区
シーイング7/10、透明度3/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34
キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)RGB合成、LRGB合成、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
すでに衝を過ぎた土星です。良いシーイングなのですが「エンケの空隙」は写りませんでした。。
(RGB各)露出15msec、ゲイン400、約3000枚>70%約2100枚、x2セット
(L)露出15msec、ゲイン360、約3000枚>70%約2100枚、x5セット
21時33.6分(JST)
木星は大赤斑の見えるタイミングでした。つい張り切って撮影してしまいます。細部までよく写りました。
大赤斑の色が明るいオレンジ色に見えているのでそれに画像処理も合わせてみました。まだ色が暗めなのは改善の余地あり。
フェストーンがどぎつくならないようにレジスタックスの画像復元を細部優先にして、ステライメージのシャープを弱目にしてみました。
追記
それでも線が太くなり過ぎて解像が落ちたために、さらにレジスタックスの処理を周波数の低い方を弱くして強調を弱くし、ステライメージのシャープを強さ11までかけていたのを3から5にしてみました。ぱっと見は元の方がはっきりしているようですが、拡大すると上に並べた今回の方が細部が再現されています。
キリがないですね。
(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>50%約1500枚、x2セットディローテーション
(L)露出10msec、ゲイン320、30秒約3000枚>50%約1500枚、x5セットディローテーション
22時01.7分(JST)
23時23.5分(JST)
23時47.4分(JST)
24時03.6分(JST)
この画像は、上3枚に使った各画像を全て使って改めてディローテーションをかけてみました。素材の画像を増やすことでノイズ低減し、画像強調を強められることを狙ってみました。
23時41.0分(JST)
追記
ラッキーイメージングの考え方で、使用するコマ数を30%に減らし、線が太くなりがちな最大エントロピー法の処理を弱くしてみました。NEB(下の赤道帯)はちょっと細部が出てきましたがあまり変わりませんね。
23時49.0分(JST)=下3枚の合計合成画像
23時35.9分(JST)
23時47.4分(JST)
24時03.6分(JST)
火星はまだまだ低空なのでシーイングは4/10程度でした。
火星は黄雲、砂嵐が発生したということで、普段見える模様の上に雲がかかっています。これから先、地球に接近するのですが模様が見えなくなることもあるのであまり嬉しくありません。
火星
(G、B各)露出10msec、ゲイン400、30秒約3000枚>50%約1500枚、x2セットディローテーション
(R)露出10msec、ゲイン330、30秒約3000枚>50%約1500枚、x5セットディローテーション
24時39.0分(JST)