10月末になって穏やかな晴れになりました。
上空3000mまでは風も少なく穏やかですが、その上は季節風が強くなったのかかなりの悪シーイングです。メラメラの冬のような気流です。木星もよく写りません。
2022年10月28日(29日:JST)横浜市戸塚区
シーイング2-4/10、透明度4/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI290MM(L、R、G、B)、ニコンEiC16=F34
キャプチャーソフト:FireCapture v2.7.1(Win)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、RegiStax(Win)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(Win)最大エントロピー法、RGB合成、LRGB合成、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
(RGB各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>20%約600枚、x2セットディローテーション
(L)露出10msec、ゲイン320、30秒約3000枚>20%約600枚、x5セットディローテーション
22時21.6分(JST)
火星も東の低空ではピント合わせもできないくらい揺らいでいました。
火星
(G、B各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>20%約600枚、x2セットディローテーション
(R)露出7msec、ゲイン380、30秒約4300枚>20%約860枚、x4セットディローテーション
(L)露出7msec、ゲイン320、30秒約4300枚>20%約860枚、x2セットディローテーション
AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック時にDrizzle1.5xを使用(表示サイズは1倍)
24時09.3分(JST)
諦め気味で寝ようかと思い、最後に見てみると先ほどよりはるかにシーイングが良くなっています。
(G、B各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>40%約1200枚、x4セットディローテーション
(R)露出7msec、ゲイン320、30秒約4300枚>40%約1700枚、x8セットディローテーション
(L)露出7msec、ゲイン300、30秒約4300枚>40%約1700枚、x4セットディローテーション
AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック時にDrizzle1.5xを使用(表示サイズは1倍)
25時27.4分(JST)
火星の高度が上がると、さらに良くなりました。やっとそれなりに写るようになりました。
(G、B各)露出10msec、ゲイン380、30秒約3000枚>50%約1500枚、x4セットディローテーション
(R)露出7msec、ゲイン320、30秒約4300枚>50%約2100枚、x8セットディローテーション
(L)露出7msec、ゲイン300、30秒約4300枚>50%約2100枚、x4セットディローテーション
AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック時にDrizzle1.5xを使用(表示サイズは1倍)
25時50.4分(JST)
L+RGB。下(北)の雲の写りがこの方が自然です。
RGB3色合成。一見、模様の写りが悪く見えるのですが、眼視に近い見え方です。
B(青)画像。模様がほとんど写っていません。なおシーイングが悪いと揺らぎがひどくて輪郭すらぼやけます。25時27.4分の画像の輪郭が赤くなっているのはそのためです。
G(緑)画像。B同様模様が薄く、北の雲が白く見えます。
R(赤)画像。これだけ模様がはっきりします。火星が赤色の星である証です。北の雲がほとんど見えず、汚れ?て見えます。
L(輝度)画像。可視光画像なので全部の色の要素が入っています。模様のコントラストは程よいものの細部がRに劣ります。
火星の撮影はこれくらい高度が上がってからのほうが良さそうです。火星接近が楽しみです。