伊豆高原から登って天城高原ゴルフコース入り口にある天城高原ハイカー専用駐車場は天体写真撮影地でも有名です。今回は久しぶりにそこに行って星を見て、撮って来ました。
5月の新月期の晴れ間は今しかなさそうだったので、行きました。この時期、夜半に夏の天の川が昇ってくるので南天の暗い天城高原を選びました。
まずはタイムラプス動画から。
日没から天の川が立ち上って、薄明に消えていく様子です。最後に片付けを始めた自分が写っています。
NikonZfc+NIKKOR Z14-30mm/4S F4.5 絞り優先オート、ISOオート、タイムラプス撮影、露出平滑化
出だしと最後はカメラ内4K動画自動生成、星空はRAW現像後jpeg化、動画化です。
ノイズが目立つのでアンダー目に処理しています。
下の画像はノイズリダクションはphotoshopのRAW現像でAIノイズ処理ですが、処理に時間がかかるので数百枚の一括処理には向いていません。
Nikon ZfcはUSB-C電源供給を受けながら撮影できるので、外部充電池を繋げて一晩中撮影できました。
一方、並行してさそり座アンタレス付近の「カラフルタウン」をパノラマ合成撮影しました。
派手な色調を演出できるので人気の天体写真エリアです。
もちろん肉眼では見えないのですが、光を増幅蓄積できるデジカメによって美しい色で撮影できます。あまり派手にならないように処理していますが、筆者の画像処理技術の問題かも。;)
ニコンD810A+シグマ135mm/1.8Art
高橋90S赤道儀(K-ASTEC2軸モーター改造、MTS-3)
180秒x30枚x2モザイク、F2.5、ISO1600
DSS(Win)でスタック、フラット処理、Photoshopマージによりモザイク合成
パノラマ撮影は周辺減光が出ないようにフラット補正を正確にしたいのですがなかなか難しいです。フラット撮影は明け方、星の見えなくなった青空を撮影しました。
「ステライメージ」という天体画像処理アプリが筆者の(惑星強調の)定番で、スタック(コンポジット)も簡単に素早くできるように改善されたので使ってみたのですが、(フラット画像の?)青色が周辺に出てしまってダメでした。そこで以前から使っているDeepSkyStacker(DSS)にしてみると綺麗にできました。
天体写真の画像処理はどんどん進化していてついていくのが大変です。
さらに強調処理をしてみました。効果は少ないですが。
画像処理をやり直してみました。
2時を過ぎ、さそり座が傾くころ、いて座の銀河が立ち上ってきます。つい人気のある銀河中心エリアも撮影したくなります。
ニコンD810A+シグマ135mm/1.8Art
高橋90S赤道儀(K-ASTEC2軸モーター改造、MTS-3)
180秒x30枚、F2.5、ISO1600
DSS(Win)でスタック、フラット処理
135mmだと下からM8,M20,M17,M16の紅い散光星雲が写っています。
画面中央左に「バンビの横顔」が見えていますがわかりますか?
帰路は伊豆スカイラインを北上し箱根大観山から富士山を見て帰りました。
追記
高橋90S赤道儀+K-ASTEC製2軸モータードライブとASIairの制御について、トラブルが起きていました。以前の記事に書いたことが最近のバージョンアップのため?か変わっているので忘備録として書いておきます。以前の記事にも追記しています。
「OnCameraST-4」でオートガイドケーブル付きで使っています。
「LX200 classic」に切り替えると(切り替えもなかなか行えない)赤道儀のアライメントエラーが出るので肝心のプレートソルブが使えず意味がなくなりました。
ASIair画面です。
オートガイド設定値
オートガイド結果は大変良好です。