naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

阪神M4

いよいよ阪神タイガースセ・リーグ優勝が迫ってきた。今日9月24日の時点で「マジック4」だ。

今年の阪神タイガースは力強さを感じる。一昨年の阪神星野監督の「熱血」による勢いで勝って行ったかんじだったが、今年の岡田監督は、「熱血」にはほど遠いが、なんというか、安定感があった。

それは、例えば、鳥谷の二番固定や、藤川、ウイリアムス、久保田の「JFK」抑え投手起用が、当初の場外からの疑問の声に動ずること無く、一貫してシーズンを押し通してきた頑固さにも表れている。結果として(現在までは)、春の首位奪取以降、ほとんど安定して首位をキープできたこと、「死のロード」にも勝ち越したことが、証明した格好だ。

ファンとして嬉しい限りだ。だが、気分の高揚は一昨年の方が上だ。あの熱狂ぶりは辟易するところもあったが、今では少し懐かしい。阪神ファンは20年我慢して初めて喜びが爆発するのか、二年ぶりと言われて、え、もう?という気持ちもある。しかしそれはおかしな話で、この、世間の反応の無さは、「野球人気の翳り」を痛切に感じさせる。

中日、落合監督が「うちの選手にはそう簡単に諦めるやつはいない」、と自分の現役時代はどうだったのよ、というつっこみはさておき、最後まで阪神に食らいついてがんばっているが、足を引っ張るその一番の原因は、巨人だ。かといってよく読売新聞に書かれているような「巨人が強くなくては野球は面白くない」という前時代的な論理ではなく、巨人の野球のつまらなさが、この野球不人気を起こしたと思う。

なぜ野球中継はもっと柔軟にできないのか、実際、年間中継契約は春に決まってしまうのだが、それにしても巨人戦のみの野球中継はもうやめてほしい。巨人一球団が、選手起用を誤って、たかが一選手の記録の為に、春先の試合を捨てて、絶不調の4番で通し、それが終わったらもうやる気無しの試合をしているのは、巨人ファンには気の毒だが、野球ファンにはどうでもよい。なのに全国中継は巨人戦だけだから、このつまらない野球が今の日本のプロ野球でござい、と繰り返し放映されるから、視聴率ががた落ち、のみならず野球はつまらないという誤ったレッテルを貼られてしまう。

だから巨人が強くなくては、というのは逆の論理であって、まず、プロ野球人気を高める為の、テレビ中継や、報道を考えなくてはだめだ。Jリーグのベルディの凋落ぶりとサッカー人気は連動しないように、野球もたかが巨人だけの為に人気が陰ることのないような対策が必要だ。

いま、阪神タイガースは、選手のキャラクターが揃ってきている。だから試合も面白い。だが岡田監督の試合運びは、安定している分、意外性が無い。ちょっと言い過ぎだが、川上巨人や森西武のように勝つだけの試合にならないようにしてほしい。いや、強くなる為にはそのくらいの方が良いのも分かっているのだが、阪神ファンはひねくれていて、最終回に代打川藤を出すような野球が好きだったりする。そんなことだから阪神の常勝は続かないのだが。

ともかく、リーグ優勝を見届け、ぜひ、今回は日本一になってほしい。
しっかしいまは阪神戦のチケットは手に入らない。日本シリーズ、見たいなあ。