いつもとは違う春になってしまったが、暖かくなってきました。
土星も衝を4月5日にひかえ、夜半には南中するようになってきました。暖かさの割には上空の細かいシンチレーションがあり、透明度もあまり良くなく、満月が煌煌と光っていました。
土星は、白班というより白い嵐が続いています。眼視観測でもよくわかりました。自転で嵐の大元が見えてきました。
土星の単位面積辺りの明るさは暗く、木星での撮影のように10mm+1.6倍では暗すぎてしまうので、10mm単独にしてデジタルズームを効かせました。動画撮影にこのカメラの限界を感じます。
撮影日:2011年3月19日
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、高橋90S
カメラ: ニコンP4、MOV、f=52.6mm(デジタルズーム約2倍)、ニコン アイピースNAV-10SW
画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、最大エントロピー法、マルチバンドシャープ=ステライメージ5
シーイング 3/10、透明度3/5
22時59分(JST)
23時56分(JST)