昨日に続いて木星です。
昨日は気流が期待したほどではなかったのですが、今日は同程度と諦め加減でいたところ、上空の気流が落ち着いてきたようです。
しかし今日の気温は跳ね上がって30度越えでした。気流が入れ替わってきたようです。
昨日から、カメラのIRカットフィルターを外しています。これは先輩のにしおか氏がホームページで発表された方法です。
「双眼工房 45cm反射望遠鏡で惑星写真 木星の高解像撮影」
こちらでは直進性の高い=もや、シーイングの影響を受けにくい赤外線域を積極的に取り込んで解像度を上げようというものです。
この場合問題になるのは、大きくカラーバランスが崩れることですが、これは画像処理でなんとか補そうです。
次に問題なのは光学系の色収差があるとピントずれが起こることです。当然解像度が落ちるので、本来は純反射望遠鏡(ニュートンやカセグレン)が必要になるのです。しかし考えてみるとシュミットカセグレンの色収差はまあ大きいのですが、青系が主なことと、カラーカメラで撮る以上影響は避けられないのです。
しかし、実際にやってみるとにしおか氏のような解像度や自然の色はとても出せませんでした。
夜半過ぎ、南中になると相当シーイングが良くなってよく映ったと思うのですが、どうでしょうか。
それがIRカットフィルターを外したためかどうかは不明です。それでもこの方法を続けてみようかと思います。
ともかく色合わせが大変で、試行錯誤しそうです。
訂正
当方のカメラにはもともとIRカットフィルターは入っていませんでした。販売店などのASI224MCの説明には赤外線感度を活かすためCMOSの前には通常入っているIRカットフィルターでは無く、反射防止コートのついた保護フィルターが付いているそうです。
筆者が色が急変したのでカットフィルターと勘違いした理由は、同じタイミングでキャプチャーソフトを今までの「oa capture」から「fire capture」に変更した際、色合いの調整をしていなかったためでした。
間違った情報を書いて申し訳ありませんでした。
なお、にしおか氏のカメラにはバレルにIRカットフィルターが付いていたものを外したということです。結果、当方は初めからこの方法で撮影していたということになります。
2019年5月25日 横浜市戸塚区
シーイング4〜7/10、透明度3/5(快晴薄雲?)
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC、(ニコンEiC16)=F35
キャプチャーソフト:FireCapture v2.6beta(Mac)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、Lynkeos(Mac)各種強調、復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
木星
露出10msec.ゲイン350、5000枚>75%約3500枚コンポジットx4セットディローテーション
23時14.6分(JST)
24時06.7分(JST)
24時22.4分(JST)
24時49.3分(JST)