連休後半に神戸へ行って来ました。
1.ポートタワー
神戸港のメリケン波止場の近くには、ポートタワーが建っています。ここはかつてウルトラセブンとキングジョーが戦ったところです。実はメリケン波止場は震災で崩壊し今はメリケンパークとして周辺も整備されています。タワーが出来た頃(1962年完成)に、祖父のバイクに乗せられて行った時の記憶は、随分殺風景なところだったと。
タワーは籐の椅子のような優雅な形をしていますが、その足下は震災でも揺るがなかったしっかりした脚で支えられています。よく白鳥の水面下の足に例えられますが、こうしてみると遠目に女性的でも実は強固という象徴のようです。
見上げたポートタワー
2.パン屋
神戸的な場所というと今でも異人館を思い浮かべる人も多いでしょうか。実は僕は「風見鶏」(NHK朝のテレビ小説)を見るまでは行ったことが無く、父の実家から歩いても10分程の所に北野町があることを知りませんでした。親戚に聞いても、そんなの有ることは知ってるが特に意識したことはない、という程度。確かに子供の頃見せられても面白くなかったですし。今ではすっかり観光地になりました。
この写真は、北野より三宮側の教会を改装してパン屋さんになったところです。この「フロインドリーブ」は日本初のドイツパン屋だったはずです。本店は元町側のトアロードに面したところですが神戸山の手夫人御用達の店でした。教会のパン屋は数年前に開業し、”おしゃれ”な店で大賑わいでした。
付け加えると僕はパンが好物でよく食べていますが、特に神戸の食パン、それもドイツパンが好きです。横浜もパンのメッカですが、不幸にして神戸のパンを上回るものは食べていません。神戸の食パンは市中の店でも結構レベルが高いです。
女性客がほとんど。
3.阪神
阪神といえば一企業体のことを指すみたいですが、元々は地域名ですね。僕はもちろん一企業グループのことを言っています。(でも40年前までは大阪タイガースだった)
関西へ行くといつも寄るのは、大阪梅田にある阪神百貨店6階にあるタイガースショップ。と言っても見るだけで買うことは少ないのですが、今回はきてぃちゃんが阪神のユニフォームで登場でした。もっともこれで連敗が始まったという噂も。ちなみに新庄グッズ健在でした。
阪神百貨店の地下からは阪神電車が出ています。ゴールデンウイークは甲子園で連戦でしたから、阪神梅田駅は観客で盛況です。車内にははっぴを着た少年が。でも連敗続きでいいとこなしでした。
今回は3月にデビューしたての新車9300系が目当てでしたが、着くなり乗車することが出来て幸運でした(まだ一編成しか走っていない)。一方で従来車両が廃車になったり、地平駅舎が高架になったりして、子供の頃から好きだった阪神電車が無くなっていくようです。
阪急電車は野球でも阪神のライバルでしたが、ブルーウエーブとして再生し、いまや神戸の球団として認知されました。電車の方も企業規模としてははるかに大きく、かつてのライバル関係は無くなりました。変わらぬマルーン(茶色)の電車は六甲の山の手高級住宅地を走るブランドです。
ですが震災の痛手は阪神間の鉄道に大きくのしかかり、2複線を活用して早期復旧したJR西日本は今や並行私鉄を凌駕しています。おそらく関東の人が見たらうらやむだろう新型車両とスピードは、関東のセコハンしか走っていなかった「国鉄」のイメージを一新しました。阪神も阪急も生き残りを掛けてこれに対抗するため、策を練っています。新車もその現れです。
神戸の王子動物園は、屋外でジャイアントパンダやコアラが見られ、5月5日こどもの日は一般無料開放で混んでいました。阪急のヘッドマークもパンダです。
大阪ユニバーサルスタジオも盛況のようで、おしなべて活況の大阪、神戸でした。
以上、横浜人のくせに、なんとも神戸びいきのレポートでした。
2001年5月13日15日16日