naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

何、アホゆうてんねん(4/29のこと)

うちの家系は関西の中でも神戸系なので、ちょっと大阪系な表題ですなんですが・・、しかし、そんな気分です。
いえ、セ・リーグ開幕で阪神タイガースが負けるのは慣れていますからどうということもありません。優勝の年も負けましたし。

この場では、たとえば、会社のこととか、景気のこととか、話しだせば愚痴になってしまうような話題は出したくないですし、ライブドアのフジ産経グループへ仕掛けた傍若無人な振る舞いも、それに対してたしなめることもできない世論の風潮も、言いたいことは沢山あったのですが、逆にどうでもいいやと言う気持ちもあって、控えてきました。

しかし、今日、4月の一日が、「4月ばか」だからといって、なぜ国会議員が揃いも揃ってこんなアホなのだ。今日、衆議院で4月29日を「みどりの日」から「昭和の日」へ(5月4日を「みどりの日」に)2007年から呼称変更する祝日法改正案が可決、参議院へ送られた。本国会で成立する見込みだ。

例えば朝日新聞のHP  http://www.asahi.com/life/update/0401/006.html

「あの」朝日ですらこんなにさらっとしている。読売などはおしてしるべしだ。

このHPでも過去に触れたが(http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/2004/01/2002_8.html昭和天皇の死後、旧天皇誕生日を、昭和天皇が植物研究者だったことから「緑の日」としたかったのを、法律上、それとは無関係な「みどりの日」としたのだ。これは大変意味のあることだった。「明治節」は戦前の呼称だし、”慶応の日”もなければ”大化の日”もない。

ここに「昭和」を持ち出す理由は何なのか。しかもこの法案は森前首相の「神の国」発言で廃案になった過去を持つのだ。
筆者は昭和で言えば30年代半ばの生まれで、昨今の「昭和ブーム」は筆者世代が仕掛けたものらしいし、ノスタリジーは悪くは無い。しかし、筆者は生まれも'60年と書くようにしている。昭和時代は、(誇張して書くが)日本国の初の大敗戦を喫し、前半20年間の日本史上最悪の失政と、戦後の復興の影に隠れた矛盾の数々がそのまま持ち越された時代、それらを招いた明治期の指導者達は何の反省も無く、充分すぎる社会保障を受けて死んで行った。そして今がある。

こうした負の時代を庶民が懐かしむまでは許されるとして、わざわざ後世に汚点を残すような法改正は何なのか。そうか、今のせんせいがたは自ら反面教師となるべく、後世の国民にその愚かさを記憶するようにしたのかもしれませんな。

我が子の誕生日がちょうどこの日だったことを嘆くのではなく、春の陽気のこの季節、あくまでうちでは「子供の誕生日」なのです。そう、4月29日に罪は無い。