naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

山と川の「自然」

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山梨の白州町へ連休に行ったのだが、そのときの写真をここに置いておこう。
ここは友人に連れて行ってもらった所なので、「秘密」なのだが、決して大自然の中ではなく、コンビニやスーパーも車ですぐ行けるし、近くに工場やダムが有る。しかし、早春のみどりを見、川音を聞きながら、のんびり過ごせ、夜の星空は標高の高い場所に比べると明るいが、それでも美しい星が見られる。
残念ながら自分は本当の大自然よりも中くらいの自然の方が性に合って過ごしやすいようだ。

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今日は東京流通センターの近くにある、東京野鳥公園で「バードフェスティバル」が催されていたので行って見た。ここは埋め立て地に人工的に池や雑木林を作って野鳥が生息できる環境にしているのだが、結構定着しているようだ。公園の中にいると本当に山の中にいるようだが、時折羽田の飛行機の音が聞こえ、ちょっと雑木林を見通すと、近くの倉庫が見える、という「奇妙な」場所だ。生憎の天気だったので写真は無いが。
自宅の近所にある自然公園も、いわゆる里山保全であって、完全に自然に戻せはしない。それでも実を付けないソメイヨシノ桜は置かず、山桜にしているし、池もコンクリートの護岸ではなく木の杭を使ったもので、ザリガニや小魚もいて、カワセミも舞い降りる。
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こうしてみると、作り物かもしれないが結構工夫次第では人間の生活圏にも自然環境はありうるものだと思う。里山とはそういうものだ。
人間の心理も、本当の大自然でなくとも、疑似自然で充分癒される。経験的には高山の山小屋に居ても、ましてテントでは余計、自然の大きさに不安を感じるくらいだ。すぐに俗世間に戻れるということが安心なのかもしれない。
つくづく人間は勝手なものだと思うが、自然を守る、共存するとはどういうことなのか、全てが自然のままが良いとは言えないのでは、というお話。