阪神電車5500系のNゲージ鉄道模型が発売になったので早速購入した。
以前、ここにも書いたように、阪神電車のような私鉄でしかもマイナーな通勤電車は、鉄道としてはあまり人気もなく、巨額な金型代の発生するプラスチックモールドによるモデル化はまず期待できなかったが、グリーンマクスやマイクロエースなどはかなりマイナーな鉄道車両もモデル化しており、今回、阪神の模型も発売になったものだ。
しかし、実車は1995年、阪神大震災で廃車になった車両の代替えとして、登場したので、今年で10年目。話題性には欠けるが、同じ阪神の最新形式9300系とともに模型化された。
筆者としては非常に喜ばしい。
今年は再三書いているように、阪神電気鉄道創業100周年であり、偶然にも阪神タイガースのセリーグ優勝もあり、絶好のタイミングになった。しかし、関東圏では秋葉原でも見つけることができず、横浜の専門店でやっと見つけた。それほど阪神電車の知名度は低い。
それが、ここへきて、株式買い占めという異常事態でしばしばマスコミにも取り上げられて、知名度が上がってしまった。筆者は阪神ファンであるから、実は、超小口株主になったりしたのだが、身の程に合った慎重経営で、他社がバブルの後始末で苦しむ中、堅実に乗り切り、震災の大損害にも耐えて、今新たに難波新線建設に乗り出した、そんな会社を応援する。
阪神タイガースが目当てなら、なおさらだ。5年前、最下位低迷で観客数も最低だったときにできたことか。ファンも親会社も過去20年の苦難があっての優勝だ。それに割り込む権利は無い。
そのような地道に真面目にやってきた会社につけこむような輩は、法律がどうあろうと、資本主義がどうあろうと、許されるはずは無い。物を言うならまず礼儀をわきまえろ。
阪神5500系は47年前の阪神5001形の直系で、「阪神ジェットカー」と呼ばれる、世界最高峰の高加減速を誇る。この車両は「普通（各駅停車）」専用なのも珍しい。そんな庶民の為の阪神電車を皆さん応援してください。
