10月30日に最接近する火星。
今月は週末になると悪天候が続き、全く観測できなかったが、今晩は天気予報が外れて薄雲が広がったものの晴れていた。
先週から火星に砂嵐が起こっていて、太陽湖という地形周辺を覆い隠していたが、急速に移動していった。その光景を撮りたかったのだが、まだ少しその名残がある。
上の写真が10月28日21時15分の写真、下は10月1日4時の写真を参考に示している。ほぼ同じ地形が見えている。大きさの違いもはっきり。
小さくなった南極冠の下がかなり明るいのが判る。ここが砂嵐の終結しつつある場所で、右(西)にある目玉のような模様、太陽湖から移動して行ったものだ。
さらに左(東)側にも明るい帯が見える。これは報告が無いが、やはり砂嵐だろうか。
シーイング(大気の揺らぎ)が悪く、写りは悪いが、珍しい現象なので公開する。
撮影日: 2005/10/28
撮影時刻: 21:15
露出時間: 1/30×約130枚
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約130枚コンポジット)、画像復元、ガンマ補正など
シーイング 2/10、透明度 2/5