naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

木星2007.8.2

台風5号の南側に入り、一気に気温が上がって蒸し暑いです。透明度は大変良くなっていますが、雲が流れて木星が隠れてしまいます。風が強いのですが、上空の大気は結構安定しています。
前回、透明度が悪く、S/Nが悪い映像しか撮れなかったので、今回はもう一度、高倍率の撮影をしてみました。従来の倍率と比べてみました。

木星
撮影日: 2007年8月2日
撮影時刻: 19時59分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 7/10、透明度 4/5

J20070802195914ku

撮影時刻: 20時03分
ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
他は同条件

J20070802200315k

こうしてみると明らかに高倍率の方が、細かい模様まで解像しています。今回のように光量が十分な場合には少しでも高倍率の方が良さそうです。

木星の視直径は約45秒。
20cm望遠鏡の光学分解能は約0.6秒。
高倍率の写真では大体330ピクセル
したがって約4.4ピクセルが分解能に相当。

低倍率の写真では210ピクセル
よって約2.8ピクセルが分解能に相当。

はたして、このくらいの差がどこまできくのか、疑問でしたが、今回の結果は有意差ありのようです。
なお、今回はアンシャープマスクのみで、画像復元はかけていません。

倍率を上げるのに今回は光学拡大率を上げましたが、640*480で撮影するならば、デジタルズームで拡大した方が光量を稼げるので有利です。
しかし、このニコンのデジカメはなぜか動画撮影の時には2倍電子ズームしかできないんですよね。他社ではできるのに、何故制約をかけるのでしょう。
ちなみに、クールピクスP5000では動画撮影の開始時は光学ズームしか効きません。電子ズームはなぜか効かず、撮影を開始した後でズームできるようになります。
これも大変おかしな仕様です。
次の製品で直さないと他社にしようかな。