この春の連休は、今年に限り全く無くなってしまいました。会社全体で休日を夏休みに持って行って節電につなげようと言うので、これはこれで良いことだと思います。
週末に星見に遠征の話もあったのですが、曇天が見込まれ中止。せめてもと、自宅で土星を見てみました。春のシーイングがようやく訪れたかんじです。
ただ土星の表面光量が少ないので、自分のデジカメでは拡大率を上げられず、上げるとノイズだらけになってしまい、本来の分解能が得られないという問題があります。
それでもまだ白雲も見られ、輪の傾きもきれいな形です。
撮影日:2011年4月29日
露出時間: 動画約50秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、高橋90S
カメラ: ニコンP4、MOV、f=52.6mm(デジタルズーム約2倍)、ニコン アイピースNAV-10SW
画像処理:コンポジット(約1400枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、最大エントロピー法、マルチバンドシャープ=ステライメージ5
シーイング 6/10、透明度2/5
20時46分(JST)
22時42分(JST)
当方は、MacなのでKeiths Image Stackerを使い続けています。最近ではノイズ除去が周波数ごとにできる機能が追加されたので、一般によく使われているレジスタックスを上回っていると思います。
最近レジスタックスもノイズ除去が付いたので使ってみました。
22時42分(JST)=上の写真と同じ。Registax6で処理。
カッシーニの空隙辺りがレジスタックスの方が素直にも見えますが、大差ないでしょうか。入力機器の性能が劣るので比較にならないかもしれませんが。
ちなみに、最終的なノイズ除去はステライメージを使えばかなりとれます。
気温も上々なので、家族にも見てもらおうと、双眼装置も用意しました。
しかし、これがあだとなったようで、片目でないとよく見えないと言われました。
手持ち出来ない天体望遠鏡なので、両目の”光軸”に双眼装置を合わせるには、自分で眼幅だけでなく、左右の傾き、仰角の合わせをして、首の位置を微調整しないといけないのですが、なかなか慣れていないとできないようです。高倍率で瞳径が小さいとなおさらです。
ですが星を見るのはいいですね。