梅雨明けの後、真夏の暑さと晴天が続きます。
惑星観測から言えば、この時期、透明度とシーイングが両立する日が期待できるのですが、夜になると風が吹いてとくに明け方は揺らいでだめでした。寝苦しさからは開放されるのですが。
先述のように赤道儀を変更して使用をはじめました。ニューアトラクスの操作も慣れて来て自動導入の癖もわかり始めました。やはり子午線越えが苦手で、天頂付近のM13が子午線越えしてずれてしまったり、本来上下に並んでいるM2とM15が180°反転しながら導入したりする。しかし、近傍にある星でアライメントを取ればかなり使えそうだ。
ところで自動導入赤道儀の多くはDCモーターです。ステッピングモーターが1980年頃普及した後、自動導入機能を盛り込むために高速回転可能なDCモーター、DCサーボモーターになりました。しかし、DCモーターは低速でのトルクが小さいのでPWMというハンマーでこつこつギアを叩くような制御をします。この音が結構常時こつこつと聞こえます。また、微振動があります。これが嫌われて最近ではステッピングモーターの「マイクロステップ」制御が人気です。
惑星観測にこのDCモーターが問題になるのかどうか、これから見極めたいと思います。
はっきりいって、今日は風も強く微振動がどうのこうのという状況ではありませんでした。
土星はもうすぐ合で見えなくなります。木星は衝の前で、明け方昇ってきます。昨年の模様と一変、南赤道縞(SEB)が太く復活しています。
撮影日:2011年7月15日
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコンP4、MOV、f=42mm(デジタルズーム約1.2倍)、ニコン アイピースNAV-10SW+EiC-16
画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、最大エントロピー法、マルチバンドシャープ=ステライメージ5
シーイング 6/10、透明度4/5
20時47分(JST)
撮影日:2011年7月16日
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコンP4、MOV、f=44.7mm(デジタルズーム約1.5倍)、ニコン アイピースNAV-10SW+EiC-16
画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、最大エントロピー法、マルチバンドシャープ=ステライメージ5
シーイング 3/10、透明度4/5
2時10分(JST)