naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

自動導入機能付き赤道儀

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そうこうしている間にも、季節は巡り、関東地方まで梅雨明けとなりました。

梅雨明けの空は青く晴れ上がり、これからの暑い夏を予感させます。

星好きにとっては、いよいよシーズン到来、なのですがいまひとつわくわくした気分になれません。

そう言いながら、天体望遠鏡に新しいマウントを導入しました。もうひと世代前の赤道儀ですが、ビクセンのニューアトラクス(スターブック仕様)です。

C11(28cmシュミカセ)にしたときから、マウントの強化の必要性を感じていたのですが、先日、仲間内で星を見に行った際、偶然同じC11の所有者がアトラクスに搭載していて、自動導入をしていました。シュミットカセグレンでのディープスカイ、星雲星団観望も、惑星に劣らず楽しいなと思いました。

星雲星団用にドブソニアンとも思っていたのですが、シュミカセを使い倒すのも良いかなと。

ドブソニアン党の人は、自分で星雲星団を導入する所に楽しさを感じるのですが、筆者は根が面倒くさがりなので、自動で星雲が導入できるならそれにこしたことはありません。惑星用マウント強化もかねて、自動導入付きの赤道儀を物色しはじめました。

おりしもサマーセールの時期で、ビクセンのSXDが型落ち品で出ていたのでそれを見に水道橋まで行こうかという時に、さきに秋葉原に立ち寄ったのが運のつき。馴染みの店が中古市で、タカハシのEM200の初期型が出ていました。それをモーター換装で自動導入に改造するのも手かなと、お店の馴染みの店員さんと話しているうちに、隣に置いてあったニューアトラクスならそのまま自動導入だし、強度も上ですよ、と、中古なのに傷もなく、動きもほらこのとおり、と実演までしてくれて、あえなく気絶(笑)。

届いてから2週間目にやっと晴れたので初めて動かしてみました。

重量は20kgとまた腰痛が心配ですが、剛性感、高級感は良好です。かつて30年前にビクセンポラリスからタカハシ90Sに切り替えて以来ですが、このアトラクスクラスはビクセンの最上位機種で焼き付け塗装からして上質です。

肝心の自動導入ですが、いまひとつ精度が良くないのか、セッティングが悪いのか、基準星アライメントの合わせ精度か、繰り返し精度は良いものの、導入がもうひとつうまくいきません。夏の大三角辺りでセッティングしてM57やM27,M13はなんとか1°以内には入るのですが、そこからいて座の方向に向けると大きくずれてしまいます。大気の浮き上がりか?なんて考えましたが、手動で導入するほうが早いことになります。いや、しかしここはもう少し自動導入の研究をしておかないと、ドブソニアン党にどう言われるかわかりませんので。楽をするつもりがなんということかと。

ただひとつ言えるのは、自動導入機能は初心者向きではないことを確信しました。これは面倒くさがり向けですね、筆者のような。