naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

沖縄金環日食1987年9月23日

いよいよ2012年5月21日、金環日食がせまってきました。天気予報が芳しくなく、時間とともに変化するので一喜一憂してもはじまらないので、ちょっと落ち着く意味で、筆者が25年前に体験した沖縄での金環日食写真を用意してみました。 このとき、沖縄本島の西と東に挟み撃ちするように台風が並んでいて、日食ツアー客はかなり諦めムードでした。実際当日の朝は雨でした。しかし、台風がお互いに牽制するような動きをして、奇跡的に沖縄は晴れ間の中に入ったのです。 このときのツアーは、いくつかの合同で読谷村のビーチを貸し切っていました。それでも大勢の人でした。 20120518_204427dsc_9646 無事日食が始まって、緊張と安堵が同時にやってきました。 筆者は連続写真撮影に徹したので合間合間に他の人の望遠鏡を見たりしました。 20120518_204326dsc_9643 一緒に行った仲間が直前に作ったピンホール、といってもルーズリーフにペン先でぶすぶす穴をあけたもの。これが意外に良いので合間に撮影。 20120518_204312dsc_9642 金環食になって歓声と拍手が起きました。いつも日食の第二接触(皆既または金環の始め)時はそうです。 20120518_204413dsc_9645 ピンホールでも見事なリング。考えてみると普通は一個の太陽の写真ですが、これは最も効率の良い撮り方かも。 20120518_204358dsc_9644 このように、金環日食時でもそれほど暗くなっていません。 さて、連続写真ですが、金環食直後に雲が出て来て、二コマに分けて撮影しました。この当時は当然のように銀塩写真なので、ヒトコマに多重露光を繰り返します。 20120518_203704dsc_9636p 二駒目にフィルムを送った後、多重露光レバーを固定できず、コマが動いてしまい、しかもあわててカメラも少し動きました。さらに雲が出て来て露光もばらつき、完全に失敗です。 20120518_203733dsc_9637p 当時はひと駒目だけで諦めていましたが、いまではパソコンの画像処理で簡単に位置合わせが出来ますから、救済してみました。25年目にして初めて一つの写真になりました。 前景になるヤシの木は、日食終了後撮ったもので、これを合成してみました。この当時、このようなことをする人は珍しく、天文ガイド誌に入選したのが良い思い出です。 沖縄金環日食1987年9月23日 9時55分〜11時50分(ひと駒目) 11時55分〜13時15分(二駒目) ニコンFE2、Aiニッコール24mmF2.8s F16 1/1000〜1/4000秒 パナトミックX(ISO25程度) ND400+O56フィルタ 20120518_203704dsc_9636pp1 さて今回の金環日食はどうなるでしょうか。 金環日食時刻の5/19の太陽です。朝はまだ太陽熱で気流が乱れる前なので安定しています。 本番シミュレーションで同じ時間帯にインターバル撮影してみました。うちから見ることができます。このプロミネンスが二日後どう見えるのか。 2012年5月19日 7時33分(JST) 撮影条件:RAW、ISO400、1/125秒、PhotoshopCS5による画像処理 望遠鏡:「P.S.T」(口径40mm、Hα)、アトラク赤道儀 カメラ:ニコンD7000、NAV-17.5SW+TSA-1+NSA-L1 20120519_073249dsc_9663