アイソン彗星とラブジョイ彗星
今年のはじめから満月より明るくなるとまで言われて、大々的に宣伝?されたアイソン彗星ですが、予想通りには行かないようでなかなか明るくならないまま11月になりました。ここへきて近くにラブジョイ彗星が現れ、かなり明るくなっています。
先週、アイソン彗星が急激に増光したため、いま共に5等星くらいになっています。ほぼ満月があるため遠征はせずに自宅から見てみました。
この日は出しておいた望遠鏡が夜露でびしょびしょになるほど湿度が有り、低空はもやっていました。
アイソン彗星は東の低空に昇って来たばかりで良く見えません。スピカから望遠鏡の自動導入に頼って入れることができました。
なお、撮影は16cmニュートン反射(タカハシMT160)にレデューサーを付けて行っていますが、横浜の光害がひどいため画像処理では周辺減光がひどく、中央部をトリミングしています。
また、ベランダ観測のため長時間露光は出来ませんし、そもそもカブリがひどいので、15秒という短い露光で、彗星核基準?で重ねたものです。
アイソン彗星
2013年11月17日5時14分
横浜にて
透明度2/5
16cm反射(MT160)レデューサー使用直接焦点、ニューアトラクス赤道儀
NikonD7000(天体改造)、露出15秒x4枚、ISO800、RAW、Photoshop
(追加:同じ画像の処理を変えてみました。核の周りのコマの広がりが上下方向に見えます)
ラブジョイ彗星は、こじし座にあって薄雲がかかったりしましたが、はるかに見やすく、双眼鏡でも存在が分かりました。
ラブジョイ彗星
2013年11月17日5時9分
(追加:同じ画像の処理を変えてみました。核の周りのコマの広がりが尾の反対側に見えます)
両方とも今月末に近日点通過、最も明るくなります。特にアイソン彗星はマイナス等級になりそうですが、太陽に近くて見えません。12月になって長い尾が見られるでしょうか。