彗星を見る前に木星を見ました。
シュミカセの光軸は夕方、ベガを見ながら慎重に追い込みました。調整ねじを30度も回すと状況が変化するほどシビアなので、さらに追い込まなくてはなりませんが、経時変化もありそうです。「ボブさんのねじ」という手で回せる調整ねじが売っていて、米国に発注しましたが、自分のC11は長年販売していることもあって、いろいろなバージョンがあり、届いたものが使えないという失敗をしました。しかし、勧めてくれた知人が骨を折ってくれて交換してくれることになっています。ですので最終調整はこれからです。
この日は風がなく夜露で濡れてしまう天気でした。予想以上にシーイングが良好でした。
撮影日:2013年11月17日3時20分(JST)
露出: 1/40秒、ISO1600
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコン1V1+10-30mm(22.7mm)画像サイズS、カメラブラケットDSB-N1,ニコン アイピースNAV-5SW
画像処理:コンポジット(100枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、
シーイング 8/10、透明度3/5
撮影日:2013年11月17日3時30分(JST)
光軸の甘さはまだ気になりますが、まあ良い写りで安心しました。
ところが、彗星を見るために鏡筒をMT160に取り替え、ふたたびC11に戻した後はまったく画像が安定しません。光軸なのか、とも思いましたが、どうも急にシーイングが悪化したようです。Nikon1での撮影は静止画の連写なので、枚数が稼げません。シーイングがちょっとでも悪くなると影響が大きいのでしょうか。同時にシュミカセの補正板に露が降りて大変でした。ドライヤーで乾かすのですが、光軸への影響も避けられません。
ようやく見られるような写真が撮れたのは明け方でした。ただ木星はもう低空になって来ていましたから透明度が悪い。
撮影日:2013年11月17日5時40分(JST)
露出: 1/25秒、ISO1600
シーイング 3/10、透明度1/5
このあと従来のコンデジでも撮ってみました。こちらの方が良く写るのかどうかはわかりません。若干シーイングが良くなりました。
撮影日:2013年11月17日6時6分(JST)
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒、1/32秒)
カメラ: ニコンP4、MOV、FSB-4,ニコン アイピースNAV-5SW
画像処理:コンポジット(約1000枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、
シーイング 4/10、透明度1/5
f=31.5mm(電子ズーム換算値)
水星と木星とを追っかけた結果、ちょうど大赤斑の見栄えの良いところを撮り逃しました。しかしシーイングさえ良ければNikon1でも惑星撮影が出来そうです。