木星がガリレオ衛星を隠すことはしょっちゅうあるのですが、惑星が恒星を隠す「星食」はあまり聞いたことがありません。もちろん明るさを問わなければあるのでしょうが、なかなか望遠鏡で見ることはありません。
今朝、その珍しい火星による食がありました。
火星は接近時でないので、わざわざ見ることもないのですが、今日ばかりは別です。
食の開始時にはちょうど自宅屋根が30cmほどじゃまで、出てくる頃も落ち着いてみられず見え出したのはもう離れてきた頃でした。
しかも補正板には露がびっしょりでした。
一応、みたという証拠写真です。
星は青白く見え、火星とのコントラストが綺麗でした。
日中出しっ放しにして乾かしたので、帰ってから望遠鏡をかたずけようとすると、綺麗な月が見えていました。
シーイングが悪いのですが、はじめてフルサイズデジタル一眼レフで直接焦点撮影をC11で行ってみると、意外にちょうど良い大きさでした。満月でなければ撮影できそうです。
ただ、D800Eは高解像度だけあって、すぐにブレがわかります。ミラーアップや露出ディレイを使っても解消しきれません。電子先幕シャッターが欲しいところです。
(20年ぶりに筒先開閉をやってみましたが、露出オーバーでした。これを極めるのも手か?)
月
露出: 1/160秒、ISO1000
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコンD800E RAW
画像処理:RAW現像 キャプチャーNX-D、フォトショップCC
シーイング 3/10、透明度3/5
撮影日:2015年10月19日18時15分(JST)