今年の惑星シーズンもようやく始まるところだが、この冬はとても寒い上に季節風も強いのでなかなか早朝に起きて見る気にならなかった。3月になって、気流は少し改善されそうなので、まずは今シーズン初めての写真を撮って見た。
金曜日の夜は快晴だったが、上空の風が強い予報だったので期待していなかった。プロキオンを見ながら光軸合わせをしようとC11シュミカセを屋外に出すと、意外に良い気流だった。
回折縞を見てみると、下半分ははっきり見えるが上半分はゆらゆらと湯気が立つように見える。これはシュミットカセグレンの筒内乱気流で、外気温になじまないと解消しない。これでは光軸合わせができないのだが、できるだけ下半分が同心円になるように合わせた。なんせ今シーズン初めてなので光軸も狂いが見られる。
朝方、目覚まし時計で何とか起きると薄雲がたなびいていた。
久しぶりの木星は地味ながら思いの外よく見えた。
2018年3月3日
シーイング3(木星)1(火星)/10、透明度3/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC、(GSO ED3xバローレンズ)=F55
画像処理:AutoStakkert_3.0.14スタック、Lynkeos(Mac)各種強調、復元、フォトショップ
露出10msec.ゲイン400、5000枚>75%約3500枚コンポジット
5時03.5分(JST)
模様をあぶり出すため、強い画像処理をかけると輪郭に縞が出てしまう。
好みは上の方だが、ストリームが良く見えるようになった。
5時06.3分(JST)
火星は今年大接近するのだが、まだ半年後のことで、視直径はまだ小さい。
しかし木星に比べて、ひどく揺らいでおり、シーイングは最悪だった。それほど離れていないのにこれほどシーイングが違うとは思わなかった。
かろうじて模様が映ったのと、視直径の比率がわかるように木星と同じ大きさで載せておく。
5時19.6分(JST)
上空の風は、予報によれば翌日の方が良くなるので期待して望遠鏡をおいておいた。
翌日は天文仲間の集まりがあって就寝は遅かったが、頑張って起きて見た。
結果は、、ひどかった。
2018年3月4日
シーイング1/10、透明度2/5
4時32.2分(JST)
ピント合わせもできないほど木星は揺らいでおり、諦めて二度寝した。
今シーズンの惑星は期待していいのだろうか。