梅雨に入る前の晴天を期待して、金曜日の夜望遠鏡を出しましたが、夜半前は曇ってしまい木星は全く見えませんでした。次第に晴れてくる予報だったので、夜半後に見ると雲間から火星と土星が見えました。
気流はネットで見ると良さそうでしたが、輪郭が揺れておりあまり良い印象ではありませんが、上空の気流は安定しており模様は良く見えました。撮影結果も今年一番でした。土星のカッシーニの空隙がずっと見えていたのも今年初めてでした。今までがいかにひどかったか。やはり良いシーイングが欲しいところです。
拡大方法は、解像度と露光量との兼ね合いでF40程度にしたいところ。最近使用している3倍バローは間にADCを入れるとF55にもなってしまうので、ニコンEiC16(1.6倍)を距離を離すためにフリップミラーを入れて使用して、F35にして見ました。
2018年6月1日(2日)
シーイング3/10、透明度3/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC、(ニコンEiC16)=F35(投影距離を長くした)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14スタック、Lynkeos(Mac)各種強調、復元、フォトショップ
火星
露出10msec.ゲイン285、5000枚>75%約3500枚コンポジット
25時39.6分(JST)
土星の方向は雲がなかなか取れなくて撮れなかったが、雲が切れた時に急いで撮ったもの。
本体下側が北極になりますが、その暗い部分と赤道の明るい部分の境目、中央あたりに白っぽいものが見えているようです。これは土星で起きている気流の痕跡である白斑です。
解像度が必要なので今までなかなか映りませんでした。
露出20msec.ゲイン400、5000枚>75%約3500枚コンポジット
25時55分(JST)
3倍バローレンズとの比較。
光量さえあればこの方が細かい模様が画像処理で浮かびでます。ただシャープさはEiC16の方が上か?
カメラ:ZWOASI224MC、(GSO ED3xバローレンズ)=F55
火星
露出10msec.ゲイン342、5000枚>75%約3500枚コンポジット
26時27.2分(JST)