木星土星火星2018年6月2(3)日
土曜日6月2日は快晴で暑い1日でした。
ネットで気流を見ると昨日にもまして風が弱そうだったので期待していましたが、期待通りに安定したシーイングでした。南東に見えた木星がよかったので、そのまま追尾しましたが南中を越えて西に傾く頃には大幅にシーイングが悪化。
木星を諦めて東に登ってきた土星に望遠鏡を向けると意外に良い。さらに火星が昇る午前2時くらいにも東側は安定したシーイングでした。
当地のシーイングの悪さは海からの風の影響と想像しています。東京湾側が東、西が相模湾なのでその影響かもしれないと考えています。
さて、シーイングが良ければ良いで、自分の機材と撮影、画像処理テクニックがもろに見えてしまうので心配ですが、やはり写りの良さの大半はシーイングだなと思います。
2018年6月2日(3日)
シーイング7/10、透明度4/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC、(ニコンEiC16)=F35
画像処理:AutoStakkert_3.0.14スタック、Lynkeos(Mac)各種強調、復元、フォトショップ
木星
露出10msec.ゲイン400、5000枚>75%約3500枚コンポジットx4セットディローテーション
まだ南中前。大赤点の右(西)が複雑な撹乱が起きています。
20時58.8分(JST)
21時16.8分(JST)
シーイングが南中にも関わらず悪化。大赤点も沈んでいきます。
21時54.5分(JST)
さらにシーイングが悪化。
23時37.1分(JST)
土星
昨日に続いて白点が見えます。
露出20msec.ゲイン400、5000枚>75%約3500枚コンポジットx4セットディローテーション
26時09.9分(JST)
火星
画像処理を変えて、赤い砂漠にあるクレーターが目立つようにしてみました。
上(南)の極冠が面白い形です。
露出10msec.ゲイン280、5000枚>75%約3500枚コンポジットx4セットディローテーション
26時25.6分(JST)
27時04.7分(JST)
望遠鏡は夜露でビショビショ、補正板をドライヤーで何度も乾かしながらの撮影でした。
しかし6月初めから暑く、シーイングが良い夏のような天気では、この夏は猛暑かもしれないな。
月も昇ってきて、綺麗だったのでついつい撮影しましたが、おかげで画像処理が三惑星プラス月となって延々時間がかかって1日が終わりました。
気流が良いと画像復元して浮かんでくる地形が面白いですね。