火星の大接近の年で、衝を一ヶ月後に控えて大きくなってきました。しかし、ここになって大砂嵐が起きているようです。筆者が天文に目覚めた頃、1972年の火星大接近時のように、模様が見えなくなってしまう可能性もあるので、梅雨の合間をぬってわずかな晴れ間の中、撮影を強行しました。
2018年6月22日-23日
シーイング3/10、透明度1-2/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC、(ニコンEiC16)=F35
画像処理:AutoStakkert_3.0.14スタック、Lynkeos(Mac)各種強調、復元、フォトショップ
火星はまだ衝の前なので、南中は夜半すぎです。それでも以前よりだいぶ早く上がってきます。
シーイングもひどく、薄雲が流れる中での撮影。
火星
露出10msec.ゲイン350、5000枚>50%約2500枚コンポジットx2セットディローテーション
00時15.3分(JST)
01時05.8分(JST)
南中の頃、ややシーイングが改善。火星の大砂嵐を通して地形が見えています。
02時20.3分(JST)
この後、雲が広がってしまい店じまい。ちなみに翌日これを書いている現在はすでに本降りです。
ここからは記念写真。
木星は薄雲を通しての撮影です。色が悪い。
露出30msec.ゲイン420、5000枚>50%約2500枚コンポジットx4セットディローテーション
19時35.7分(JST)
土星は南中する頃に雲が引きました。カッシーニの空隙は良く見えるのですが大きな揺らぎと透明度の悪さではダメです。
露出30msec.ゲイン420、5000枚>50%約2500枚コンポジットx2セットディローテーション
00時14.5分(JST)
果たして、火星の砂嵐はどうなる?