本当は実際に遠出して星を撮りたかったのですが、寒さに負けて?自宅で新しいレンズの試し撮りになりました。
天体写真にはニコンD810Aを使っていますが、レンズ交換式カメラは「ミラーレス」に急速に変化してきており、またレンズ性能が飛躍的に良くなったという話もあるので、夏に尾瀬旅行で荷物軽量化になると理由をつけて^_^、ニコンZ6標準ズーム、マウントアダプターセットを購入しました。
(製品画像はAmazonに飛びます)
標準ズーム24〜70mmF4の写りは上々でした。
また星景写真に使いやすい超広角レンズも評判が良さそうなので、今回購入しました。14〜30mm F4というスペックで、前面にフィルターが付けられるのは世界初、小型軽量も世界一です。
開放絞りに差がありますが、一眼レフ用14〜24mmF2.8と並べてみました。
左の写真は沈胴した収納状態の比較なので大きさの違いが際立っていますが、質量も1000g対485gと半分以下です。価格も半分程度。
これで描写も伴えば、言うことはありません。と言っても、星の撮影は開放絞りが一絞り暗ければ、相手が一絞り絞った状態と比較しなくてはならず、開放絞りで使えるかどうかですから、相当厳しいテストになります。
以前、レンズテストをした時と同じように、中央と左上隅を等倍で切り取った画像を以下に出しますのでごらんください。
なお、ボディはZ6、8秒、F4開放、ISO1600で横浜の夜空を撮りました。RAWで撮って、コントラストを上げていますから、より周辺減光が顕著になっています。
同じ条件で、24-70/4も撮影しました。
本当に今までのレンズはなんだったのかと思うくらい、開放絞りでも周辺の星が点像です。一眼レフの従来レンズ、大三元レンズのような大きくて高価なレンズは除くと、非点収差とコマ収差の影響で星が羽を広げたようになっていました。こういう写りなら、単焦点レンズも気になります。
ニコンは、製品、特にレンズはいいものが出てきました。しかしカメラ事業の落ち込みはひどいようです。
Zシリーズのレンズは優れた性能なのは良くわかるのですが、出てきた焦点距離は14〜85mmまでの中に6本揃ってしまい、重複しています。従来のFマウントレンズをレンズアダプターで使えるとはいうものの、メーカーとして新シリーズを打ち出すなら従来ユーザーだけでなく、新規ユーザーを取り入れなくてはなりません。
ここは一般受けの良い小型軽量の望遠ズーム、70-300/F4-6.3かせめて70-200/4を早く出さなければ、新規ユーザーは皆ソニーに持っていかれてしまうのではないでしょうか。