今、木星の北赤道縞に突然現れた白斑(NTBs Jetstream outbreak)が急激に形を変えながら東へ進んでいます。
平日ですがこの変化を記録したいと思い、撮影しました。
天候は翌日から不安定ということで、この日はまだ気流が安定していると思ったのですが、徐々に悪化していったようです。ただ輪郭がメラメラと揺らぐのに対して模様は見えていたので、近くの冷房室外機やボイラーの陽炎の可能性もあり、地域差の影響がありそうです。
2020年8月25日横浜市戸塚区
シーイング5-3/10、透明度2/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC(RGB)、ASI290MM(L)、(ニコンEiC16)=F33
キャプチャーソフト:FireCapture v2.6(Mac)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、Lynkeos(Mac)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(最大エントロピー法、シャープ)、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
(L)露出10msec、ゲイン340、5000枚>50%約2500枚、x3セットディローテーション
(RGB)露出10msec、ゲイン380、5000枚>50%約2500枚、x2セットディローテーション
21時23.9分(JST)
大赤斑が中央南(上)にあり、北(下)の太い北赤道縞(NEB)の北縁に見える白く明るいのが白斑です。
そういう意味ではNEB Jetstream outbreakでは?北温帯縞NTBは見えないし。
21時40.5分(JST)
白斑は東(左)に進行しており、西(右)にたなびいています。
21時53.9分(JST)
22時23.2分(JST)
(L)露出10msec、ゲイン400、5000枚>70%約3500枚、x4セットディローテーション
(RGB)露出15msec、ゲイン400、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション
22時11.8分(JST)