この日は平日で、しかも出勤でしたが、空が、近年の夏の白く淀んだ空ではなく、久しぶりに青い夏空だったので、経験上こういう日は惑星もよく見えるのではないかと予感がして、早めに帰宅しました。
予感が当たって、横浜ではなかなかお目にかかれない好シーイングでした。木星はちょうど大赤斑が正面に向き、ガリレオ衛星のイオが表面を通過中、影もよく見えるタイミングでした。
土星もカッシーニの空隙がよく見え、本体の縞模様も写りましたが、エンケの空隙はダメでした。
ただ火星の昇ってきた東の空はシーイングが悪く、もう一つでした。
しかし、透明度も夏にしては良く、秋の星座も肉眼で見え、熱帯夜ながらも風に秋を感じま、、、せんですよ、暑いです。
2020年8月20日横浜市戸塚区
シーイング7-5/10、透明度4/5
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレンF10)、Skywatcher AZ-EQ6GT赤道儀
カメラ:ZWOASI224MC(RGB)、ASI290MM(L)、(ニコンEiC16)=F33
キャプチャーソフト:FireCapture v2.6(Mac)
画像処理:AutoStakkert_3.0.14(Win)スタック、Lynkeos(Mac)による画像復元、De-rotation(WinJUPOS (Win))後、 ステライメージ7(最大エントロピー法、シャープ)、フォトショップ(Mac)、色、トーン調整
(L)露出10msec、ゲイン340、5000枚>70%約3500枚、x5セットディローテーション
(RGB)露出10msec、ゲイン380、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション
21時10.4分(JST)
影の左、対象位置にイオ本体が見えます。パチンコ玉みたいです。
21時37.9分(JST)
21時38.5分(JST)
21時52.5分(JST)
22時19.0分(JST)
この画像は衛星の影がダブっていますが、これはL画像はなくRGB画像を時間差を持って二枚撮影したためです。
(L)露出10msec、ゲイン400、5000枚>70%約3500枚、x5セットディローテーション
(RGB)露出15msec、ゲイン400、5000枚>70%約3500枚、x2セットディローテーション
21時24.8分(JST)
カッシーニの空隙が綺麗に見えます。本体上の縞も細かいものまで写りました。
火星
(L)露出7msec、ゲイン300、5000枚>50%約2500枚、x3セットディローテーション
(RGB)露出8msec、ゲイン300、5000枚>50%約2500枚、x2セットディローテーション
24時04.7分(JST)
24時29.5分(JST)
25時09.3分(JST)
だんだん高度が上がってきてこれからというところですが、翌日は在宅勤務なので品行方正社員;)はここまで。