naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

乗りかえ(2002)

乗りかえ

最近、気になること。「乗りかえ」

1.パソコンの乗りかえ

既出のように筆者のパソコンはパソコンではなくマックである。ちなみにこれはiMacDV。発売時にはまだ珍しかったDVDプレーヤーが付いている。これの不満と言えば、アナログ映像の入出力がないこと。無論外付けで対応製品が付けられるのだが、最近のPCではテレビ録画のためチューナーまで付いているのに、Macintoshでは付いている製品はない。実は筆者のマックは、初代の2cx(+ビデオキャプチャーカード)、6100/66(+AVカード)にビデオデッキを繋げて上記機能ができていた。もう10年近く前だ。

これだけならどうでも良い?ことだが、敢えてマックを選ぶ理由が無くなってきている。かと言ってWinに乗りかえる理由もないかもしれないが、残念ながら天文用アプリケーションの不足は痛い。グラフィックス関連で有名なアドビ社が最近アップルと不仲で以前のようなマックのアドバンテージが少なくなってきている。最近興味のあるeBookリーダーがMacOSXに対応していないし、機能もWin番の方が上だ。定番のフォトショップはまだMac番の方が上らしいが。

MacOSが9からXになってアプリケーションが軒並みバージョンアップの必要に迫られている。対応しないものもある。

そういえば筆者がMacを買うきっかけになった友人が、最近Winのことばかり話している。彼らは両方使い倒しているので問題なかろうが。また筆者がMacintosh2cxを選ぶきっかけになった雑誌「MacLIFE」は廃刊になってしまった。一方で新iMaciBookはデザイン的にも価格的にも魅力がある製品だ。

筆者はパソコンを趣味にしていないので、二種以上のOSを使い続ける気はない。MacOSXは全く新しいOSなのでこの機にWinに乗りかえる手もある。いずれにしても投資額が大きく、結論はまだでないのである。

 

2.カメラの乗りかえ

立場上ここでは言いにくいと思われるかも知れないが;)所詮独り言である。ざっくばらんに書く。

最近、立て続けに中級一眼レフ・デジカメが発表された。今度のカメラショーが楽しみだ。NikonD100、CanonD60、フジのS2pro、シグマの・・なんだっけ。

おそらくそのどれかを買うことになるだろう。この機に一眼レフもデジカメに乗りかえるかと言えば、そうではない。ただ狙う被写体によって使い分けることになる。筆者の写真は(最近撮っていないが)、鉄道、町風景、スナップのような数を撃つものと、自然風景、天体(星野)写真のように長時間露光が必要なものがある。前者はデジカメ一眼レフ、後者は銀塩カメラ(これが中判カメラになる可能性も)に向いている。他に家族写真も多いが、これはプリントの耐久性が心配なので当分銀塩でいくだろう。

ところで、問題はメーカーだ。

筆者は現在Nikonを使っているので順当に行けばD100なのだが、最近ちょっとした事件が起きた。筆者にとってはかなり衝撃的な事件だ。

「カメラの行方」NikonF5編で書いたことだが、現在のAF一眼レフで、レンズに絞り環を持つのはNikonペンタックスのみである。特に絞り制御も機械連動であるNikonだけは、ボディが完全メカニカルのFM3Aでも、最新レンズが使えるのだ。唯一例外は「G」レンズで、これは低価格レンズで絞り環を持たず、他社のようにボディ側からしか絞り制御は出来ない。このレンズはFM3Aなどには使えず、F4でも絞り優先オートやマニュアルが使えない。

このほど発表になった新製品レンズのなかには、AF-SVRニッコール70-200/2.8、AF-S24-85/3.5-4.5のように魅力的なレンズがあるのだが、これら高級レンズがなんと「G」レンズなのだ。絞り環がない。そもそも「G」と言うのが気に入らない、というのではない。Nikonは自ら、自身の優位性を捨て、キヤノンミノルタと同じに成り下がったのである。そう成り下がったのだ。他社と同じというのがエクスキューズなのは解っている。しかし同じならNikonを選ぶ意味もないのだ。はっきりいってレンズシステムは今やキヤノンが上だ。手ぶれ補正、蛍石レンズ、最近発表された新技術DOレンズ(回折格子レンズ)といった魅力ある仕様のレンズが多い。

筆者も光学機器の設計者なので(笑=ナゼ?)、設計技術的、コスト的に絞り環がじゃまなのは解る。超音波モータもVRレンズアクチュエータも絞り連動爪がなければ楽になる。(爪、無いのかな?)

しかし商品企画としては致命傷にもなりかねない選択だ。自身のユーザーを切り捨て他社と同じ土俵で勝ち抜く決意と言うことだろうが、他にない魅力的な何かが控えていなければならない。

もっとも当のNikonは今後「G」レンズにしちゃいますと発表したわけではなく、ユーザーが勝手にいぶかしがっているだけだが、ニフティなどでは騒然としている。

もしこのまま絞り環が無くなるなら、この機にキヤノンに乗りかえることも考えられる。が、所有するレンズが惜しいので筆者はNikonのままかな。

2002年3月1日