naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

横浜ドリームランド(2002)

横浜ドリームランド

横浜ドリームランドが今日閉園しました。(無くなるネタが続きますが;)

横浜市民にとって、大変残念なことではありますが、果たしてそう言えるほどドリームランドを大事に思ってきたかはなはだ疑問です。地元の人でも近年ドリームランドへ行ったことのある人はどのくらいいるのでしょう。八景島やみなとみらいなど新しいスポットや千葉のディズニーランドへは行っても、老舗の遊園地にはあまり目を向けていなかったですよね。それが閉園が決まってから、連日満員で、かくいう筆者も子供を連れて先週行こうとしましたが渋滞に観念してやめてしまいました。それでも子供が産まれてから年に一回は足を運んでいましたから普通の人よりは行っていました。

さすがに横浜ドリームランドでどうこう言うこともないのですが、華々しく開園した当時を知る者としては、時の流れを感じ、いささか寂しい気がします。

1964(昭和39)年完成と言うことですが、大船からドリームランドまでのモノレールが完成したのが1966(昭和41)年らしいので、その頃初めて親に連れられていったようです。就学前ですので記憶違いもあるでしょうが、何せアメリカ「ディズニーランド」を手本に作られたという遊園地で、その頃はデパートの屋上に小さな遊園地があるのが常識(横浜高島屋や岡田屋にもあった)なのに、郊外の大きな敷地に、高級な遊園地が出来たということで話題になっていました。

敷地内には五重塔を何重層にもした外観の大きなホテル(ホテル・エンパイア!)が建って、それが丘陵地の高台なので、かなり遠くからでも見えました。

横浜ドリームランドの入り口は英国衛兵がいて、赤い制服に黒い帽子をかぶり(夏は暑かっただろうな)、笑わないと言うので、わざわざ笑わそうとちょっかいをだしたが本当に笑わなかった;)

園内にはポニー牧場があって、子馬に乗ることも出来た。(ロバ?)また、ヘリポートからはヘリコプターの遊覧飛行もできた。こちらは乗ったことはないが、「高級」な演出だった。

子供にとって面白かったのは、潜水艦で、といっても実際に沈むわけではなく、洞窟内のアトラクションを潜水艦に乗ってめぐるものだが、乗船して進んでいくと実際の滝に突っ込んで入っていくのがおもしろかった。これは最後まで残ったアトラクションだった。

残念だったのは、大船-ドリームランド間のモノレールに乗れなかったことで、ロッキード製のモノレール車両は流線型で格好良かったのですが、営業わずか一年で休止になったのです。車両重量がかさみ、レールに亀裂が入ったため、ということで、すぐにも再開するような話だったのですが、結局35年経って肝心のドリームランドが先になくなることになりました。レールは残っているものの廃線と言うことでしょう。

その後、プールやスケートで何度か行ったのですが、子供を連れて行くまで20年以上行くことはありませんでした。この時期、経営母体がダイエーグループであるということもあったと思いますが、今だめならやめてしまえ、という風潮に流されて、この老舗遊園地が無くなることは、来月の向ヶ丘遊園の閉園とも重なって残念です。

本当に子供が安心して楽しめる場所は昔より減っています。子供より大人のことばかり相手にした遊園地は昔より増えていますが、小さい子供の乗れないアトラクションがほとんどであることを考えたことがあるでしょうか。遊園地も玩具もゲームもテレビも、大人が子供のことを考えていない(子供だましをしろと言っているのではないですが)ものが多すぎて、何かおかしいと感じています。まあ、横浜ドリームランドとは直接関係はないかも知れませんが、子供の頃の思い出がそう思わせるのでしょうか。

2002年2月17日