naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

みどりの日(2002)

みどりの日

我が家の、4月5月は、税金、保険などの物入りに加え、子供の誕生日が続く恐怖の、いやめでたい月間であります。下の子供は4月29日生まれで、4歳になります。黄金週間のまっただ中ですから、少なくとも子供のうちは、親も祝ってやりやすい日に生まれました。上の子は5月半ばですから平日の時はあまりお祝いらしいことはしないのでうらやましがります。(もっとも、それが普通ですし、父親抜きでもお友達とやっているようですが)

ところで4月29日はもともとは何の日だったでしょうか。記憶にない方もいるかも知れませんが、「天皇誕生日」だったのです。いまは12月23日ですね。年末の休日で中途半端な日ですが、クリスマスイブにつなげて使う人もいるようです。欧米並にクリスマス休暇にしてついでに正月休暇になだれこむ、なんてことでは日本人が勤勉だ、なんて言えません。

さて、天皇誕生日が代わるなら、休日も移動して良さそうですが、国民思いの日本の政治家はちゃんと休日にしてくれました。ここで湧く疑問は、では歴代天皇誕生日はどうだったのか、ということです。明治以前の誕生日は無視されていますし、それこそ毎日が天皇誕生日になりかねませんから、明治、大正だけでしょう。明治天皇が11月3日、大正天皇が8月31日だそうです。11月3日は「文化の日」、8月31日は無視されています。夏休みだから(うそ)。

11月3日は戦前は「明治節」でしたが、戦後1948年の祝日法で「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日として制定されました。これは今の日本国憲法の公布日(施行は5月3日)という理由です。ですから旧天皇誕生日の意味はありません。

4月29日ですが、なぜ「みどり」なのでしょうか。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ国民の祝日」ということですが、由来はよく分かりません。もともと昭和天皇が生物(特に植物)学者であったことで「緑の日」にしたかったようですが、法律上関係ありません。関係者の英断ですね。

この際、どうあれ、「みどりの日」は季節柄、よいではありませんか。しかも黄金週間に穴が開かなかったことですし。

家では子供のお誕生日を祝う日です。

2002.4.29