naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

デジタル・カメラの行方3

1-2.撮影画像が事前に見られない

これは意外に知られていない事実、というより巷で問題に思われていないのが不思議なくらいの事実なのだ。しかし、これからはそうはいかない。なぜなら、コンパクトデジカメ、携帯電話に慣れた新しいユーザーは「液晶ファインダー」に親しんでいる。それが高級機である一眼レフデジカメで出来ないのだ。
加えて「動画」撮影も出来ない。

なぜ出来ないのか、説明は不要かもしれないが一応しておこう。
一眼レフのファインダーは「レフ」つまり反射像を見ている。これはレンズマウントの後ろ、CCD(フィルム)の前に入っているミラーからの像だ。おかげで撮影レンズからの像(TTL像)を直接見られるのだが、撮影時にはミラーが跳ね上がって、CCD(フィルム)に光が届き、ファインダーは逆に真っ暗になる。
フィルムの場合、これで何の問題もなかったのだが、デジカメだとそうはいかない。デジカメはCCDの画像を常時液晶モニタに出すことで、TTL像を見ていたのだ。ところが一眼レフではその光がファインダーに行っている間、CCDには来ないので「液晶ファインダー」は出来ない。デジタル一眼レフの背面液晶はあくまで、撮影後の画像確認用だ。

では何故こんな欠点までかかえて、高価な一眼レフファインダーが必要なのか。
答えは「速さ」だ。
ビデオカメラのように動きのある被写体を追うのならまだしも、一瞬を切り取るスチルカメラの場合、CCDの「スルー」画(動画のように常時出す絵)と液晶の反応速度では遅すぎるのだ。
その点、光速で反応するファインダーにはかなわない。

しかし、これも言い訳だ。ビデオやテレビの技術を使えばもっと良い液晶ファインダーができるはずだ。最近のビデオカメラのように、電子ビューファインダー(EVF)と液晶パネルの二種類のファインダーを持つデジカメも高級コンパクトデジカメで出てきている。(まだまだ品質で劣るが)

メーカーにはもっと深い理由があるはずだ・・・。