naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

デジタル・カメラの行方4

2.デジタル一眼レフの理由

以前述べたように、デジタル一眼レフカメラの存在意義として、高速レスポンス、大型撮像素子などがあげられる。ここでは少しユーザーの視点を離れて、これらのメリットを生み出すために一眼レフ構造を選択する、技術的な「理由」を整理してみる。

2-1.オートフォーカス(AF)

最新のカメラがもっとも進歩した機能に、オートフォーカスがある。このAF、現代のほとんどのカメラに入っているが、方式により性能が大きく違う。

a.位相差検出方式
 一眼レフカメラに採用された方式。原理はスプリットプリズムを電気的に置き換えたもの。(詳細は省略)現状でもっとも高速駆動が出来る方式。

b.コントラスト検出方式
 ビデオカメラ、コンパクトデジタルカメラに多く採用される方式。撮像素子の画像のコントラストが最大になるように制御する。大きく像がぼけているときには、あらぬ方向へ動くことが有り、遅い。

c.アクティブ方式
 カメラから赤外線を照射して、反射光の位置を「三角測量」の原理で読み取る方式が主流。主にコンパクトカメラに採用される。近距離専用。

主だったものは以上だが、測距スピードに関しては、a>c>>b というかんじで、特に速写性を重んじるスポーツ、報道カメラにはaでないと話にならないくらい差がある。
実はオートフォーカスとファインダーには密接な関係がある。もともとレンジファインダーはその名の通り、ファインダーで測距するものだ。左右の「目」から見た像が合致する点が被写体の位置という「測距計」が組み込まれている。これがオートフォーカス化される前に、廃れてしまい、一眼レフの全盛期にオートフォーカスが組み込まれたため、一眼レフ構造でないと、最新のオートフォーカスは採用できないのだ。
無論、マニュアルフォーカスで撮れ!という方には何の関係もないことだが、現代の最新デジカメがMFでは商品にはならないだろう。