naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

デジタル・カメラの行方5

2-2.ファインダーの見え

1-2.でも触れたことだが、ビデオカメラから流用した(もともと本当にそうらしい。カシオQV10以前のデジカメには液晶ファインダーは付いていなかった。QV10は液晶テレビとして企画された)液晶パネルファインダーと、電子ビューファインダーは、ともに遅延時間が大きいという短所がある。また、画素が少なく(20万画素が主流か)粗く見え、蛍光灯ではフリッカーというちらつきが見える。

背面の液晶ファインダーは携帯電話にも採用され、カメラを構える姿勢に覗かないで良いという革命をもたらしたが、太陽光で見にくくなり、手元の見にくい老眼にはつらい。

その点、電子ビューファインダーは覗くことになるものの、視度合わせも出来、従来の光学ファインダーに近い使い方が出来る上、デジタル特有のホワイトバランスの確認や、各種メニュー情報が表示できるなど、メリットは多く、将来の本命視されている。
しかし、少なくとも現在は、理想にはほど遠い見え方であり、ビデオカメラであっても運動会で自分の子供を見失うようなものでは、一瞬が勝負のスチルカメラではまだまだ不十分だ。

ファインダーの見えは、過去に一度、最良の「レンジファインダー」を捨て「一眼レフファインダー」のすりガラスを通してみる方式になったわけだが、それはレンズ交換への対応やぼけ味の確認などのメリットを優先したからで、少しでも解消しようと努力を積み重ねた結果、今日の一眼レフがある。
すると、「(レンジ)ファインダー」に戻るという選択もありうる。なぜなら「液晶ファインダー」でレンズ交換やボケ味確認の機能を持たせ、「光学ファインダー」でシャッターチャンスに対応するという、併用式で良いところ取りになるからだ、が、悪いところも撮ることになる。
比較的高級なコンパクトカメラが「光学ズームファインダー」を組み込んでいるが、かつての「レンジファインダー」には数段劣る見えだ。これは単純にコストをかけていないからだが。