2-3.フィルム・フォーマットと撮像素子フォーマット
35mmフィルム(135)フォーマットで発展した一眼レフだが、マウント径、ミラーの大きさなどで、ぎりぎりいっぱいの大きさになっており、さらにオートフォーカスを組みこむにあたり相当苦労している。だから一回り小さなAPSフォーマットを普及させようとしたが、ユーザーメリットが無かった。
一方、撮像素子の大きさはAPSフィルムサイズを決めるときに考慮されていた。
テレビ、ビデオカムコーダフォーマットからきた「1/2型(インチ)」という呼称でCCDの大きさも呼ばれていたが、コンパクトデジカメでは、ビデオカメラに合わせて、このフォーマットを採用したものの、スチルカメラとしてみたときに、光学的にも(絞りの回折現象など)もう一回り大きなフォーマットでないと従来のフィルムに相当する性能は得られないと考えられてのことだ。
従って、一眼レフとAPSフォーマットの相性が良くて、撮像素子の画質もAPSフォーマットが従来のものより良いので、その双方がドッキングすることは必然でもあった。
しかし、APSが議論されたときに、今のような携帯電話に200万画素のCCDが組み込まれる世の中を想像は出来なかったのではないか。