3.デジタル・カメラの行方
高画質に高速レスポンス、デジタル一眼レフはこれから花開こうとしているが、フィルム一眼レフに変わるものだからといって、デジカメの良さをスポイルしてはならない。
一方、携帯電話付きデジカメ(逆だったかな)が普及し出すと、コンパクトデジカメの淘汰が始まる。いや始まっている。かと言って、すべてがそれに置き変わって良いはずが無い。
フィルムカメラに変わるデジタル・カメラ、それはやはりフィルム以上の高画質を生み出す大型APSサイズ以上の撮像素子を持つデジタル・カメラであってほしい。
そして、レンズ交換式にこだわりたい。ズームレンズ全盛によって一度は廃れるかに思われた交換レンズだが、高画質一眼レフデジタルカメラによって、レンズ性能が歴然とわかるようになり(フィルム、印画の影響がなく、パソコンディスプレイで強拡大出来るため)、最適なレンズ選択、レンズのステップアップが見直されているためだ。
なにより、このクラスは趣味性も重要な要素だ。たとえ生涯、一本のズームレンズしか付かなくても、カタログに載っている高級レンズに夢をはせる・・ロマンだ。
さて、筆者はこんなデジタル・カメラが欲しいと考える。
共通仕様
・APSサイズ600-800万画素(実画素はもっと多くても良い=ローパスフィルタ除去)
・高速レスポンス
起動0.2秒以下、シャッタータイムラグ0.05秒以下、コマ速10コマ/秒(ただし5コマ程度で可。ブラケティング用)
3-1.光学ズームファインダー仕様カメラ
・20-200mm対応光学ズームファインダー・・難しいかな
・コントラスト検出AF+改良型アクティブAF併用で少しでも高速に。
・一眼レフと共通マウント(ただし専用レンズ可)
・「ライカ」(レンジファインダーカメラ)的デザイン、操作性(シャッター、絞りダイアルなど)
・スナップ、風景写真用途
3-2.一眼レフファインダー仕様カメラ
・完全専用一眼レフファインダー
・さらなる発展形AF
・受光素子兼スルー画(液晶パネル)用小型CCDをファインダー内部に搭載
・できればそれで動画対応
・背面液晶ファインダーを可動式に。
・スポーツ、報道、鉄道用途
個人的には3-1.のカメラが欲しい。現実には3-2.の方がありえるか?
デジタル一眼レフに安住せず、デジタル・カメラはさらに進化してほしい。