naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

古都鎌倉雑感

先週、今週と鎌倉を歩いた。

先週は、鎌倉駅から水仙を求めて瑞泉寺まで、家族連れで歩いたから結構長距離を子供にも歩かせたことになって、子供たちにはちょっと不評だった。途中、荏柄天神ではほころび始めた梅を見たが、瑞泉寺の方はちょっとした盆地なので寒く、梅はまだだった。

この経路、特に鎌倉宮から先は、道幅が狭く、車が多いので危険だ。中高年の観光客が、休日には大変多く歩いている。さらに地元にはお年寄りが多く、杖をついたり、電動車椅子に乗ったりした人を見かけた。

今週はひとりで江ノ電沿線を歩いた。長谷、極楽寺稲村ケ崎七里ヶ浜

長谷の御霊(ごりょう)神社では紅梅がほころんで、鳥居先の江ノ電をバックに写真を撮った。

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この日は富士山が見えなかったが、高台へ登って、富士山と江ノ電が写せる場所を探す。これにはわけがあって、昔、図書館で見た写真集に、モノクロ写真で、だから結構古い写真だが、江ノ電と富士山、そして江ノ島が一望できる高台からの写真を見た。その印象が強く、是非自分も撮影したいと思ったのだ。しかし、これでももう20年来、江ノ電も撮り続けたが、そういった場所へ行けたことが無い。もう造成されて見ることが出来ない可能性が高い。

それでも可能性を求めて、地図で検討した結果、極楽寺から七里ヶ浜にかけての高台だった。いずれも急な細い階段の道で、息が切れる。4、5ヶ所登っただろうか。七里ヶ浜近くに、その写真の印象に近い場所を見つけた。そこは、

廃屋の敷地で、某ホテル別館の屋根が下に見え、周囲の木々は荒れ果て、とても写真が撮れる場所ではなかった。本当にあの写真がここから撮られたのか、わからない。が、ここよりも条件にかなう場所もなさそうだった。

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しかしここは廃屋が多い。途中、杖をついて急な階段を下りるご年配に会った。考えてみるとこの急傾斜地では外出するのに年配者はつらい。もしかしたら廃屋が多いのも、住めなくなって手放したからか。そういえば去年、ここの階段入り口に「マンション建設反対」ののぼりがあった。急傾斜地をマンションにするのが横浜周辺ではやりだが(高台側から見て低層住宅に扱われるから)ここもそのつもりで土地が買収されたのか。しかしのぼりが無くなっているところを見ると開発は断念されたのか。

ここだけではなく、江ノ電沿線では元屋敷が分割再分譲されているところを良く見かける。今回も空き家になった屋敷を見かけた。おそらく高齢になって住めなくなったか、亡くなられて相続されなかったか、と思う。

かつて文士、名士が好んで住んだ鎌倉も高齢化とともにその趣を変えようとしているのだろうか。

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