さて、初めての車は、知る人ぞ知る、ホンダ”ワンダー”シビックシャトルだった。
この車は、今でも名車だと思っている。4mに満たない全長で、室内が運転席から荷室までがフルフラットになり、身長182cmの筆者が伸び伸びと横になれる。一人でフラッと出かけても簡易宿泊が出来る。自動車としてもホンダ特有の高回転までモーターのように回るエンジンで、燃費も良かった。
シャトルに7年乗った後、1992年からスズキエスクードノマドにした。
シャトルで山登りのために林道へ良く行ったので、本格四駆であって、小型のエスクードノマドは独身だったらもっと長いこと乗っていたかった車だ。パートタイム四駆の安心感は、雨や雪道で実感した。もちろん林道も良く走った。しかし、意外に室内が狭く感じた。これはシャトルが広すぎたためで決してノマドが小さいのではないが、結婚し子供が産まれて、大きい車が必要になったのと、マニュアルミッションが、ノマドに乗る期間を短くした。
1996年からホンダCR-Vになった。
街乗り四駆と言われるが、どうしてどうして、なかなか良く走る。雪道もしっかり路面をとらえてくれる。室内は3ナンバーの幅で広く、後席のニースペースがたっぷりある。車椅子生活になった母親の病院への送迎にも一役買ってくれた。ヘールボップ彗星を、この車で追ったのは忘れられない。
そして、2004年、新しい車に乗り換えることにした。
はじめはその気も無かったのだが、試乗して、室内の思わぬ広さと、意外な加速感に、往年のシャトルの面影を見た。少しずつ大きくなってきた筆者の車履歴も、ここで初心に帰って、コンパクトで広い車を選んだ。