naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

木星2010年8月28日

ここのところ、このブログでは木星の写真ばかりが続いていて、一部読者にはつまらない(笑)と思われているかもしれないが、筆者がもっとも飽きているかもしれない。
しかし27日夜も高校クラス会の幹事会で人と会って帰ってから、28日の明け方まで木星を見ていたのだから、こればっかりとなっても仕方が無いか。無論それ以外にも面白いことや考えていることなど書く題材はあるのだが、いまはこれが一番面白いのだろう。

気付かれた方もいると思うが、28cmシュミットカセグレンになってから写真が変わって来た。これは筆者がテーマにしている?「誰でも天体写真」にとって、コンデジを使った「デジスコ」写真は光量不足のノイズに弱いためで、低ノイズの動画が得られるのは大きい。
それ以上に大きな差は、今年の天候にある。この熱帯のような天候は、以前なら沖縄、フィリピンのようなもので、実は惑星観測はその地が適していたのだ。それは上空の大気が安定していることで、うだるような暑さと引き換えに、シーイングの良好さも今年は「異常」と言える。おかげで日本の惑星観測者は例年にない好結果を得られている。ただ、地平付近は強風が吹くことが増え、望遠鏡自体の振動が問題となる日も多い。

この28日もシーイングの良さはこの数年で最高レベルだった。しかし、いつのまにか虫の音が聞こえ、涼しい風も吹いて「秋の気配」を感じる。

良好な動画からの画像処理が慣れていなかったが、ようやく勘所が分かって来た。あまり大規模な強調はせず、細部の処理とノイズ除去に注力するのが良さそうだ。

また、今回はデジスコの今後を考えてしまうような現象もわかってしまったが、それはまた後日。

木星
撮影日: 2010年8月28日(JST
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、高橋90S
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx約1.8、ニコン アイピースNAV-10SW+EiC-16、NAV-5SW
画像処理:コンポジット(約1000枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、最大エントロピー法、マルチバンドシャープ=ステライメージ5
シーイング 9/10、透明度4-3/5

0時40分 ガリレオ衛星イオの影と本体が木星面に見える。
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1時11分 右(東)はガニメデの影
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1時43分 ガニメデの模様が見える。これは口径の威力だ。
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1時46分
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1時48分
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1時58分
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2時13分
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2時39分
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2時51分
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3時32分 ガニメデが本体に接する。
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3時46分
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