”シルバーウイーク”という言葉がいつ頃定着したのかわかりませんが、今年は三連休が二回続きます。その前半の休みは、台風15号の影響もあり、蒸し暑い日でした。昼間は青空でも夜曇るというパターンでしたが、日曜日の夜は夜半前までは晴れました。この夏続いた薄いベールがかかったような空から秋の澄んだ青空に変わって来たので、晴れ間から見える星の数も横浜にしては多かったようです。
一方、蒸し暑さのわりに大気の揺らぎが大きく、先日のようなシーイングには恵まれませんでした。また木星が南中する前に曇ってしまった(その後また晴れたようですが)のも残念でした。
撮影日:2011年9月18日
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコンP4、MOV、ニコン アイピースNAV-10SW+EiC-16
画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、最大エントロピー法、マルチバンドシャープ=ステライメージ5
シーイング 4/10、透明度4/5
23時23分(JST)f=36.8mm(電子ズーム換算値)
23時45分(JST)f=36.8mm(電子ズーム換算値)
ガリレオ衛星が一方にまとまっていたので撮ってみました。木星本体の露出オーバーもなんとか模様が見えるくらいまでいつもの画像処理で処理できました。
衛星の大きさの差がよく分かります。左からイオ(下)、ガニメデ(上)、エウロパ(下)、カリスト(上)です。
23時23分(JST)f=10.1mm(電子ズーム判換算値)
この他、透明度の良さから、M2やM15の球状星団を見てみると、きれいに星に分解して見えました。
ところが、先週調子の悪くなったアトラクスの自動導入ですが、この日も回復せず、急に勝手にモーターが回りだしたりして、困ってしまいました。せっかく家族にカッコいい所を見せたかったのですが、見ている間に視準がずれてしまいます。
中古とはいえ買ったばかりで修理では思いやられると、今日は故障箇所の究明をしてみました。ノイズ関係を疑ってケーブルのフェライトコアを付けたり外したりしているうち、コントローラ(STARBOOK)と赤道儀をつなぐケーブル付け根を曲げると誤動作を始めることがわかり、応急処置?として正常に動く方向にケーブルを曲げたままコネクタにビニールテープで巻き付けて固定しました。赤道儀本体を修理で送るだけで大変な梱包と送料になる所だったので、まずはほっとしました。便利なものはいざ故障となると使えなくなるのが難点です。