すでに秋の色が濃くなった10月末ですが、気温は乱高下を繰り返しています。
このごろはかなり気温が高めで20度を超え、紅葉前線も足踏みのようです。
シーイングは寒くなると悪化の傾向に有ります。気温が高めなので良いかというと、上空の気流は悪く細かく揺れるため、使っているアプリでは良像の取捨選択が難しくなります。
撮影日:2011年10月29日
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコンP4、MOV、ニコン アイピースNAV-10SW+EiC-16
画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、最大エントロピー法、マルチバンドシャープ=ステライメージ5
シーイング 4/10、透明度3/5
22時55分(JST)f=42mm(電子ズーム換算値)
23時13分(JST)f=42mm(電子ズーム換算値)
試しにアルデバランを、ピントをずらして撮影しました。こうすることで天体望遠鏡の光軸調整の様子が分かります。光軸はほぼ完璧に合っているようです。さすが「趣味人」、セレストロン代理店のことはあります。やや歪んだところがあるのが気になりますが、部分的に圧迫されているのか、原因不明です。
f=7.5mm
*これまでコリメート撮影のカメラ側の焦点距離を35mm換算値と思っていましたが、実焦点距離の間違えでした。お詫びして訂正します。
現在の筆者の撮影システムの場合、天体望遠鏡で280x1.6=448倍ですから、これにカメラ焦点距離をかけると合成焦点距離になります。
しかしややこしいのは、電子ズーム(デジタルズーム)は光学系の倍率ではないので、光学焦点距離の最長焦点距離26.3mmのままです。
従って、合成焦点距離は11782.4mm、合成F値は42です。
ただし、画像の大きさは電子ズーム込みの換算焦点距離に448倍したものです。上記木星の場合、42x448=18852mmになります。