今年の3月11日は昨年と同じような曇天から、暖かな日差しの晴天に午後からかわりました。光を求めて太陽を見てみました。
3月7日に太陽面は大規模フレアが発生したということで、磁気嵐も起きているようです。
しかし、横浜では今日の午前中まで全く太陽が顔をのぞかすことはありませんでした。やっと晴れた空に見える太陽は一見穏やかに見えて、激しく紅炎を吹き出しています。
太陽(Hα)
2012年3月11日 14時45分(JST)
望遠鏡:「P.S.T」(口径40mm、Hα)、ポルタ経緯台
カメラ:ニコンD7000、NAV-17.5SW+TSA-1+NSA-L1
撮影条件:RAW、ISO640、1/500秒5枚コンポジット+1/1000秒5枚コンポジット、PhotoshopCS5による画像処理
3月6日は火星が衝でした。衝というのは太陽と反対側に見える時のことで、火星の場合接近していることになります。しかし、今回は大接近とは反対に小接近というものであまり大きく見えません。それだけではなく冬の気流の中で、しかも東の空低く、揺らぎが激しいなかで、全く詳細が写りません。
火星
撮影日:2012年3月6日(JST)
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、ビクセンアトラクス
カメラ: ニコンP4、MOV、ニコン アイピースNAV-10SW+EiC-16
画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、
シーイング 2/10、透明度2/5
20時31分(JST)f=52.6mm(電子ズーム換算値)
今年は、それでも天体のイベントが多い年です。火星もまだこれから観測可能です。金環日食や金星の日面通過、月食などがあります。いずれも天気が良く、きれいに見えればよいのですが。
火星はこのあとすぐに曇ってしまい、その後先述の太陽まで全く晴れなかったのです。梅もまだ満開にならず寒い冬がずっと続くように見えます。しかし春の日差しはきっとまた穏やかに光を我々に与えてくれることでしょう。