naka-maの心言・2

http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/ 「naka-maの心言」続編です

土星2013年6月22日(Nikon1による)

梅雨時の不安定な天気でしたが、夕方に晴れてきました。

今は夕方南の空に土星が見えています。

土星

撮影日:2013年6月22日19時21分(JST)

露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒、1/32秒)

撮影場所: 横浜市

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、ビクセンアトラク

カメラ: ニコンP4、MOV、FSB-4,ニコン アイピースNAV-10SW+EiC-16

画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、

シーイング 5/10、透明度3/5

f=39.4mm(電子ズーム換算値)電子ズーム倍率1.50

20130622_192124dscn8622k

土星は単位面積あたりの明るさが暗いので、木星と同じ撮影条件では暗すぎてノイズが乗ります。コンパクトデジカメで動画撮影では露出のコントロールができませんので、木星に比べて土星は満足な写真が撮れませんでした。

むしろ昔、クールピクス990で撮っていた頃の方が良かったのは、マニュアル露出の静止画をコンポジットしていたからでした。

そこで、試しに最近増えて来た「ミラーレス」カメラの一種であるニコンのNikon1V1に標準ズーム10-30mmをつけて撮影してみることにしました。

Nikon1は1インチ相当サイズのCMOSセンサで、像面位相差AFセンサを使って10コマ/秒の連写が出来るのが最大の特徴です。鉄道、スポーツ写真に使えると思い、価格の下がった旧機種を買いました。(最新機種は15コマ/秒)

もっとも撮影の制限が非常に多く、この高速連写はプログラムオート、AFエリア自動選択など勝手に設定が変わってしまいます。

惑星写真にはどうかと言うと、動画も多機能ですが、マニュアル露出が1/100秒以下になりません。この点は惑星写真に不向きと言えます。さらに電子ズームもありません。このあたり動画も考慮したカメラとしてどうなのでしょう。Nikonの製品企画を疑います。

そこで静止画のコンポジットをやってみました。電子シャッターは無振動なのでよろしいのですが、折角秒10コマ、30コマ、60コマという機能があるのに先述のようにプログラムオート露出なので使えません。5コマ(これでも高速ですが)になります。(今回の土星の場合にはシャッターが遅いので必要有りませんが、木星では役に立つのです)

撮影日:2013年6月22日21時47分(JST)

露出: 1/4秒、ISO800

撮影場所: 横浜市

望遠鏡: セレストロンC11(28cmシュミットカセグレン)、ビクセンアトラク

カメラ: ニコン1V1+10-30mm(20.3mm)、カメラブラケットDSB-N1,ニコン アイピースNAV-5SW

画像処理:コンポジット(約50枚コンポジット)、ラプラシアンフィルター=Keiths Image Stacker、

シーイング 6/10、透明度2/5

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撮影した生の状態の写真。切り取りのみ。

20130622_214649dsc_2636s

いろいろ条件を変えながら撮影してみましたが、そこそこの写りになりました。すくなくともP4に比べて良さそうです。このNikon1、カメラの素質は良さそうなのでもう少し条件探しをしてみます。しかし、もうちょっとユーザーに自由に設定させてくれよ。。