残暑お見舞い申し上げます。
異常な暑さですね。昨日まで行っていた中国でも40度を超える暑さが続いたようです。
中国に一週間ほど出張で行くというのが、春から数回続いています。今回も昨日香港経由で帰ってきました。
筆者は、飛行機は本来飛ぶものではないと思っているので(笑)、出来るだけ乗りたくはなく、席も通路側で外は見ません。しかし、今回は一昨日、香港を襲った台風の影響で、ダイヤが大幅に乱れており、本来乗る予定だった日航便に間に合わず、後続のキャセイになったため、座席が珍しく窓側でした。
筆者はこれでも流体力学の卒論を出した人間なので、翼については比較的知識が有り、同じ飛行機でも、離着陸時以外の上空安定飛行中はミサイルでとんでこない限り安全であるとも思っています。ですから上空から、ほとんどはじめて;)外を眺めていました。
安定飛行中は電子機器も使えますからデジカメで雲を撮ってみました。
下に雲があって、上空は青空です。場所はおそらく九州南方です。
つづけて街灯りが見えたので撮ってみました。
ここでおやっと思ったのです。
夏の太平洋高気圧におおわれて、積乱雲も見えるのに、雲の下の明かりがにじんで見えます。ちょうどスモッグに覆われた街のようです。つまり、下界から見る白い空は上空の天気が悪いのではなく、ごく低層の地表付近に漂うベールのようなのです。この現象は本来春先に見られるものです。高気圧が強くなれば上昇気流で雲が晴れるものです。
とすれば、やはりスモッグに水蒸気がついて地上に漂っていると考えるのが良いのでしょう。しかしここはそれほど市街地では有りません。しかも偏西風で消えて行くものなのにここから先もずっとこのような感じの空でした。
こう考えると、推測ですが、中国北京、上海方面からのばい煙PM2.5として春先騒がれましたが、これがずっと続いて、日本に影響をもたらしている、と思えて来ます。実際、日本気象協会のホームページをあらためて見ると、日本上空のPM2.5はずっと消えずに残っています。これが日本の工場や車が原因とは考えにくいですね。この景気ですから。中国北京は真っ赤です。
スモッグは、例えば冬場に畑でたき火をして上空に層を作ると朝霜が降りにくいというように、保温効果があるのです。するとこの夏の異常高温と、夜になっても一等星すらまともに見えない異常な空もこのような現象なのでは無いでしょうか。
天文ファンは、今年の空の異常をいち早く気づいています。なんせ星が見えないのです。はやく青い空と満天の星を見てみたいものです。